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好調な株式市場へ警鐘を鳴らすバフェット氏らの意図とは!?
●バフェット氏らが現状の株式相場に警鐘!?
著名投資家ウォーレン・バフェット氏が率いる投資会社バークシャー・ハザウェイが2月24日、株主への手紙を公表した。そこで「米国の株式はカジノ的」だと警鐘を鳴らしている。
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一方、バフェット氏、ソロス氏と並び世界3大投資家と言われているジム・ロジャース氏は、2月22日に日経平均が34年ぶりに史上最高値を更新した数週間前に、大量の日本株を売ったと証言している。
日米ともに史上最高値を更新しているが、著名投資家らの動きはバブル崩壊間近ということなのだろうか?
●バフェット氏の最近の動き
バフェット氏は米国株をカジノ的と批判する一方で、日本の5大商社株の保有比率を高めている。
バークシャー・ハザウェイについても株主への書簡で、「目を見張るようなパフォーマンスを上げる可能性はない」としている。
そして、米国には「バークシャーに変化をもたらせる企業がほんの一握りしか残されていない」とも嘆いている。
しかし、米国以外に投資候補はいないとしており、日本の商社株についても10%を超えないと断言していることから、投資余地はあと1%しかないと見られている。
●暴落寸前のサイン?
経済同友会の新浪代表幹事も、「ぬか喜びしない方がいい」と株高について警鐘を鳴らしており、国内の様々な著名人からも経済と乖離した日本の株高を疑問視する意見も多い。
日本株を大量に売却したジム・ロジャース氏については、数年前から日本の経済と株価については度々警告しており、今回の売却も失敗と認めている。
バフェット氏の警鐘は決してバブル崩壊を示唆することではなく、エヌビディアなどの一部の株が期待感で買われ過ぎており、ちょっとしたきっかけで急落するリスクも秘めていることなどを警戒していると考えられる。
保守的で長期投資を得意とするバフェット氏にとっては、面白くないのかもしれない。投資先に迷っているのだろう。
相場全体が投資先を無理やり探すような相場は、バブルではなくとも、健全とは言えないだろう。(記事:森泰隆・記事一覧を見る)
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