OECD、10代の数学力や読解力が大幅低下と報告

2023年12月10日 18:40

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記事提供元:スラド

 OECDが5日に公表した最新の国際学習到達度調査によると、欧州を含む加盟国の十代の数学力や読解力が著しく低下していることが明らかになった。この調査は3年ごとに実施され、約70万人の15歳の学生が対象となっている(ロイター)。

2018年の前回調査に比べ、加盟国の平均では読解力が10ポイント、数学的応用力が15ポイントも下がったという。特にドイツ、アイスランド、オランダ、ノルウェー、ポーランドで数学的応用力の低下が著しい傾向にある。調査によれば、加盟国の学生のうち4人に1人が基本的な計算や単純な文章の理解に至らない低い成績を示しているとされる。OECDの教育担当責任者は、この低下の原因にはコロナ禍が影響している可能性があるが、それだけではなく、教育制度の構造的な問題も深く関わっていると指摘している。

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