ネット使用と精神的健康状態悪化を結び付ける決定的証拠はない オックスフォード大の研究

2023年12月4日 16:32

印刷

記事提供元:スラド

英オックスフォード大学のインターネット研究所 (OII) は 11 月 28 日、インターネットが心の健康を害するという決定的な証拠はないと宣言した(ニュースリリースThe Register の記事Ars Technica の記事論文)。

研究では 2005 年から 2022 年にかけて、168 か国で 15 歳 ~ 89 歳計 200 万人の精神的健康状態を国レベルでのインターネット使用率やモバイルブロードバンド普及率などと合わせて調査している。研究者はテクノロジーと精神的健康状態を結び付ける決定的な証拠をどうにか見つけ出そうとしたが、何も見つからなかったそうだ。また、年齢やジェンダーといったグループに分けた調査も行ったが、一般的に考えられているような特定のグループにより高いリスクがあるといった証拠もなかったとのこと。

本研究の精神的健康状態とインターネット利用状況に関するデータはこれまで研究された中で最も幅広いものであり、インターネット利用による因果効果に対応することはできなかったものの、その関係が小さく一貫性がないものであることを研究成果が示しているとのことだ。

スラドのコメントを読む | ITセクション | ニュース | インターネット | 医療 | サイエンス

 関連ストーリー:
50歳以上のインターネットユーザーは心代謝性疾患リスクや死亡リスクが低いという研究成果 2023年12月02日
テキサス州当局、ポルノが健康に悪影響を与えるなどの警告をポルノサイトに表示させる 2023年10月15日
香川県議会議長、香川県弁護士会のゲーム規制条例廃止の求めに対する見解を公表 2020年06月04日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連記事