OIST、量子エンジンを製作 概念実証に成功

2023年10月19日 09:42

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 9月28日、OIST(沖縄科学技術大学院大学)は「量子エンジン」を設計・製作したことを発表した(テックプラスPhysicsworldOISTニュースリリース)。

詳細は、Natureに掲載された論文参照。研究チームはOIST量子システム研究ユニットのキールティ・メノン大学院生、エロイサ・クエスタス博士、トーマス・フォガティー博士、トーマス・ブッシュ教授、及び独 カイザースラウテルン・ランダウ大学、独・シュトゥットガルト大学の研究者らで構成される。量子エンジンはボース粒子をフェルミ粒子に変化させ、またはフェルミ粒子からボース粒子へ元に戻すことで動力に利用する。今回の量子エンジンの設計・製作はあくまで概念実証であり、量子力学の扱うミクロの世界でしか機能しない。またかなり低温を保つ必要がある。

 通常の内燃機関は燃料と空気が混ざり爆発的に燃焼し、ガスの熱膨張を利用して動力を生成する。一方の量子エンジンは熱の代わりに粒子の量子的性質を利用してエンジンとして機能するのだという。量子エンジンでは熱を使わずにエンジンを動かすことができる特徴があるようだ。

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