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「お待ちかね」の株主優待策を実施した、サンクゼールとはこんな会社
10月13日よりオンラインショップで数量限定発売される「2023 秋の福袋 ごはんのお供」。(画像: サンクゼールの発表資料より)[写真拡大]
四季報秋号のパラパラ読みで、本邦初ではないかと思う材料欄の見出しに出会った。【お待ちかね】。サンクゼール(東証グロース)。食のSPA(企画・開発・卸し・小売り)を、久世福商店を中心に展開。
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そんなサンクゼールが、株主優待策を発表したというのだ。「お待ちかね」を実感するために、ニュースリリースを繰った。8月8日付けで「単元株保有者に当社商品の詰め合わせ+EC用サービス券500円分・・・」という発信に出会った。
が残念ながら私はサンクゼールの社名も初耳だったし、どんな商品を送り出しているかも知らなかった。HPを覗いた。「久世福商店商品」と「サンクゼール商品」の2本立て。前者は「地場の旬の食材」、後者は「季節限定ジャム/植物バター/季節限定ジャム/ワインetc」。
海外事業にも注力しているという。沿革を調べたら2002年にモントセレクション(ベルギーの広範な技術力を審査する企業)から、「旬のラ・フランスジャム/信州ソバパスタ」が金賞を受賞。03年には「旬のリンゴジャム/ブルーベリージャム」で金賞といった事実があった。
1982年、斑尾高原農場として現社長:久世良三によって設立された。夫婦そろって出かけた海外旅行で「味」に取りつかれたのが契機だという。爾来40年余。昨年12月に上場。その収益動向に積み重ねた「味」を感じた。
上場前の2022年3月期は「30.4%増収、213.8%営業増益、249.6%最終増益、35円配」。上場直後の前3月期は「26.1%増収、21.5%営業増益、12.8%最終増益、35円配」。そして今3月期は「10.3%増収(197億1100万円)、5.1%営業増益(16億8100万円)、3.5%最終増益(10億9600万円)、35円配(四季報は35~36円配と独自予想)」計画。
第1四半期は「48億600万円、5億200万円、3億6400万円」で通過。小売業の好不調のサインとなる既存店売上高は4月から9月で、久世福商店が前年同期比平均で111.52%/サンクゼールが96.96%。
初値2201円(公開価格1800円)で生まれ、本稿作成中の時価は4700円台前半。4月10日の4735円まで買い進まれ、8月1日の2371円まで5割余の調整を済ませた。そこからが地相場入りとみる。IFIS目標平均株価は4200円と「割安」を示している。食通の読者は「お待ちかね」の株主優待を楽しむ投資もあるのではないだろうか・・・(記事:千葉明・記事一覧を見る)
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