SNS運営代行の副業 Xの収益化でさらにチャンス拡大

2023年9月3日 07:56

印刷

 日常的にSNSに触れている人におすすめの副業は、SNS運営代行だ。最近では、X(旧Twitter)の収益化プログラム開始もあり、さらにチャンスが拡大してきている。本記事では、SNS運営代行の副業に加え、Xの新しい収益化プログラムの概要についても紹介する。

【こちらも】40代でもプログラミングの副業は可能か?

■SNS運営代行は専門スキルを活用できる副業

 SNSの普及により、企業や個人ブランドのオンラインプレゼンスが重要になっている。しかし、質の高いSNS運営は専門的なスキルが必要だ。そのため、SNS運営代行には需要があり、副業としても収入を得られる。

 SNS運営代行の副業は、マーケティング、コンテンツ作成、データ分析など、多くの専門スキルを活用する絶好の機会だ。これらのスキルは、他の職種やプロジェクトでも有用であり、スキルの向上も図れるメリットがある。

 多くのSNS運営代行の副業はリモートで行えるため、時間や場所に縛られずに働くことが可能だ。これは、本業との両立がしやすいという点にメリットがある。加えて、一度クライアントとの契約を結べば、継続的な収益が見込むこともできる。特に長期契約を獲得できれば、収益の安定性が高まるだろう。

 一方で、SNS運営代行のデメリットとしては、プレッシャーが挙げられる。SNS運営は、クライアントのビジネス目標やブランドイメージに密接に関わるため、その要求に応じるプレッシャーが高まるからだ。失敗すれば、クライアントのビジネスに悪影響を及ぼすリスクがある。

 またSNSプラットフォームは、頻繁にアルゴリズムやポリシーを変更する。これに対応するためには、常に最新の情報を追いかけ、戦略を調整する必要があるだろう。

 他のデメリットとしては、プライバシーとセキュリティの問題もある。クライアントのSNSアカウントを管理することになるため、プライバシーとセキュリティに関するリスクも考慮する必要があるからだ。不正アクセスや情報漏洩があれば、信頼を失い、法的な問題に発展する危険性も考慮に入れなければならない。

■Xが収益化プログラムを開始

 8月8日、Xは日本でもクリエイター向けの「広告収益分配」プログラムの適用を開始した。このプログラムは、ポストのリプライ欄に表示された広告の収益から、その一部をポストした投稿者に分配するものだ。

 収益化プログラムの対象は、有料のX Premium(旧Twitter Blue)に加入しているユーザーだ。加えて、「フォロワーが500人以上」、「過去3カ月間のポストに対するインプレッションが500万件以上」も条件になっている。これら3つを満たすことで、広告収益分配プログラムへの参加が可能となる。

 この新しい収益化プログラムは、SNS運営代行業者にとっても大きな影響を与えるだろう。収益化の新しい手段が増えたことで、クライアントに対する価値提供がより多角化し、収益機会が拡大するからだ。

 収益化プログラムをうまく活用することで、クライアントに対してさらなる収益増加の可能性を示すことができる。そしてSNS運営代行業者とクライアントとの関係性を強化できれば、長期的な契約の可能性も期待できるだろう。

 おすすめなのは、早い段階でXの新しい収益化プログラムを熟知することだ。成功事例を作ることができれば、ライバルとの差別化が図れるため、副業収入の増加に繋がる。

 以上のように、競争のさらなる激化が予想されるものの、以前にも増してSNS運営代行は魅力的な副業の選択肢となっている。(記事:西島武・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事