GENOVA、1Q単体での営業利益が過去最高に メディカルプラットフォーム事業が引き続き堅調で収益を牽引

2023年8月15日 08:38

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記事提供元:ログミーファイナンス

GENOVA、1Q単体での営業利益が過去最高に メディカルプラットフォーム事業が引き続き堅調で収益を牽引

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平瀨智樹氏:株式会社GENOVAの代表取締役の平瀨智樹でございます。本日はお忙しい中、当社の2024年3月期第1四半期の決算説明会にご参加いただきまして、誠にありがとうございます。

それでは、早速本日の内容に入らせていただければと思います。本日はこちらのアジェンダのとおり、ご説明させていただきます。

MISSION

事業概要の説明から入らせていただきます。

私たちGENOVAは、「ヒトと医療をつないで健康な社会を創る」をミッションと掲げ、2つの事業を展開しております。

メディカルプラットフォーム事業においては医療情報格差をなくすために、「21世紀型の医療インフラを創る」というビジョン、スマートクリニック事業においては時間の無駄やストレスを解決するためのソリューションの提供を目的としていることから、「21世紀型のクリニックを創る」というビジョンで事業を進めております。

当社のサービスにより各ステークホルダーの課題解決を実現

当社では、利用者と医療従事者の医療情報格差の課題や、長い待ち時間の課題、医療関係者が抱える業務過多の課題、クリニック経営者や医師の適切な医療提供や集患の課題、そういったすべてのステークホルダーの課題解決を目指し、事業運営を行っております。

当社のサービス概要

メディカルプラットフォーム事業では、医療メディアである「Medical DOC」を運営していて、健康・未病予防情報などの医療関連情報や医療機関の紹介を一般ユーザー向けに無料で提供しております。

一般ユーザーは、その情報をもとにクリニックに訪れるため、医療機関には紹介記事・動画の制作を有償でご依頼いただき、当社は記事・動画の作成費用として売上を計上させていただいております。当事業は当社の主力事業になっておりまして、売り上げ構成が約6割から7割を担っており、営業利益ベースでは8割強を作っております。

当社がMedical DOCにて提供しているメインコンテンツ

この「Medical DOC」の中では、多彩なコンテンツを紹介しておりまして、左半分は、ドクターが監修する医療情報記事や、身近な健康問題への関心を高める啓蒙コンテンツとして、タレントによる闘病体験記事、未病への取組記事等を掲載しております。

右半分は医療情報コンテンツでございまして、医療機関の紹介記事・動画を制作するサービスを医療機関向けに有償で提供しております。一般ユーザーは左の医療情報記事を求め、右のクリニックを訪問するために、患者さまに適切な医療機関への誘導が実現できております。

当社のサービス概要

当社のもう1つの事業がスマートクリニック事業です。こちらでは主に「NOMOCa」という名の自動受付精算機やセルフ精算レジを展開しています。この事業は主に、医療のDX化で、いわば業務効率化を推進し、将来的には「受付0」「待ち時間0」「現金0」で運営できるようなソリューションの構築を目指しております。

スナップショット

それでは、第1四半期の業績ハイライトに入らせていただきます。2024年3月期第1四半期は、連結売上高で19.0億円を超えまして、営業利益で4.4億円となりました。第1四半期での契約件数は1,165件、既存のお客さまが1.3万件まで積み上がってきました。

メディカルプラットフォーム事業の「Medical DOC」では、月間PV数が今回の四半期で初めて1,000万PVを越えまして、「スマート簡易自動精算機再来受付機」と「セルフ精算レジ」の導入台数も累計で1,600台を超えました。

2024年3月実績 及び 3ヵ年サマリー

2024年3月計画と第1四半期の実績及び3ヵ年サマリーを記載しております。2024年3月期第1四半期の実績として、売上高は19.0億円となり、計画に対し23パーセントの進捗率となっております。営業利益も4.4億円と、進捗率20パーセントで着地しております。

3ヵ年サマリー 四半期事業別売上

各四半期の売上高を記載しております。メディカルプラットフォーム事業は、前四半期で大幅な売上の上昇を示した時と同じ水準で着地しており、前年同期比でも約133パーセントの成長を遂げました。スマートクリニック事業は、前年同期比約104パーセントの成長で着地しております。

利益構造及び利益率の推移

利益構造及び利益率の推移となります。コスト構造の中では、4月に50名近くの新卒が入社しまして、その関連のコストが例年通り計上されることから若干増加しております。

また、前年対比では今期、新規事業の開拓・開発のための先行投資を行うことから、その他経費が増加傾向にあります。

3ヵ年サマリー 四半期事業別営業利益

各四半期の営業利益を記載しております。毎期のことではありますが、主力のメディカルプラットフォーム事業が営業利益を牽引しておりまして、第1四半期の営業利益としては過去最高益の4.5億円となり、前年比で約1.1億円プラスされ、約135パーセント成長いたしました。

3ヵ年サマリー 四半期新規既存比率

我々のビジネスモデルはフロー収益をメインとするため、顧客数が増えて満足度の高いサービスを提供し続けることが、安定的な売上成長につながると考えていることから、こちらの表を意識して載せています。

第1四半期から既存のお客さまと新規のお客さまの獲得について、バランスの取れた売上構成比を実現しております。引き続き、こちらのバランスを意識しながら、営業活動を行っていきたいと思っております。

売上を構成する2つの要素

続いて、成長戦略となります。当社の売上は、契約件数と契約単価に分解できます。

先ほど既存のお客さまと新規のお客さまのページでご案内しましたとおり、既存のお客さまに対しては、直接営業の人員強化を行うことで、さらなる接触回数を実現できると考えています。接触回数が増えることにより顧客のニーズを吸い上げ、新たな新サービスの開発につなげています。新規の獲得につきましては、代理店販売の強化・営業所の開設・投資額が少ないクリニック向けのサービスのプラン構築を行うことで、顧客増加につながると考えております。

右半分は契約単価につながるものです。単価の引き上げは当社が提供しているサービスの価値が向上するたびに模索しようと思っております。

営業人員一人当たりの売上高

営業のスタッフ数も増えてきており、今年の4月に入社した人数を含めますと、在籍人数が300名を超えました。

また、1人あたりの生産性も上がってきており、採用と研修の2つがうまくいっていると思っています。引き続き、採用と研修に力を入れまして、こちらの数値も上げていきたいと思っております。

既存深堀及び新規開拓による顧客数の増加

営業拠点の展開においては、今期も1拠点新規先を検討しております。現時点では中国地方か四国地方を候補地として、新営業所の準備のほうを進めております。全国のクリニックにアプローチできるよう、コストと人員を見ながら最適な運営を心がけていきます。

代理店についても第1四半期で新たに3件の会社とパートナーシップを提携することができまして、こちらに関しても強化をさらに進めていく予定でございます。

事業別契約件数と契約単価

各事業を「件数×単価=売上」という方程式に当てはめ、各項目を分析しております。各セグメントにおいて着実に成長できており、今期もサービス契約件数は堅調に推移しております。

メディカルプラットフォームでは、新追加プラン等を導入したことから、契約単価の上昇が実現いたしました。

スマートクリニックに関しては、「NOMOCa」商材より単価の低い「CLINIC BOT」が堅調な伸びを示したこともあり契約単価が減少しています。

ただし、ここに関しては、契約単価は下がっていますが、「CLINIC BOT」のほうが利益率が高いことから、スマートクリニック事業においてはポジティブな影響だと思っております。

メディカルプラットフォームにおける契約単価の向上施策

メディカルプラットフォーム事業は、主力の医療メディアの、医療関連記事が増えることで、アクセス数・利用者数が増えてきております。その結果、ネットワーク効果が生まれ、メディアとしての価値が高まり、値上げの実行がさらに可能となります。

また、今後は、新たな新商材を求めて新規業務提供やM&Aをきっかけに、さらに一般ユーザーが求めるコンテンツを追加していく予定です。

上場したことをきっかけに、M&Aや事業アライアンスの案件ソーシングは格段に増えてきているというのが現状でございます。今後もさまざまな切り口の記事を増やしていくことが可能であり、記事が増えるということは、複数契約につながる契機となります。

メディカルプラットフォームにおける契約単価の向上施策

こちらのスライドは、メディカルプラットフォームの記事数とPV数をチャート化したものになります。前年同月比で約倍のPV数まで伸び、初めて1,000万PVを超え、第1四半期の3ヶ月平均では約1,200PVまで成長しました。

GENOVA GATEWAY構想に基づくクロスセル施策

スマートクリニック事業では、医療体験の最適化をテーマに、既存サービスラインナップと掛け合わせるかたちでサービスを展開していきたいと考えております。

GENOVA GATE WAY構想

「GENOVA GATEWAY構想」では、自社の開発だけでなく、さまざまな企業との業務提携やアライアンスを模索して、継続的な成長を創出したいと思っています。そのために、今後もさらなるDX化を追求し、オンライン診療や、薬の配送から始め、中長期的には事業をBtoBまで進展できるよう計画を考えております。

新商材

今まで当社が発表いたしました新サービスの事例です。左上の「スケッチピストン」というサービスは、クリニックの待合室にタッチパネルを設置しまして、子供のクリエイティビティを高める「共創の場」づくりを行うもので、チームラボの協力のもと提供を開始しております。

2番目の「GENOVA SMART One」というのは、スマートクリニック事業を5年前に立ち上げましたが、受付ゼロで提供できるクリニックを作るという思いで始めて、やっと5年経ちまして、この春にリリースできました。

クリニックの予約、問診、受付、会計が、デジタル上で完結するサービスでございます。4月に京都の四条烏丸のクリニックに試験導入をしておりまして、今年度内に拡販できるサービスにしていきたいと思っております。

新たなものとしては、リリースも出しておりますが、左下の「NOMOCa AI Chat」の提供を7月に始めております。こちらは電話業務の効率化をDXで解消することを目的としたAI Chatです。AIや「ChatGPT」などの技術の進化を、当社としても取り入れ、医療現場の課題解決につなげたいと思っております。

今後の成長戦略

今後の当社の成長戦略のイメージ図になります。当社としては、現在主力の2事業のオーガニックな成長に加えて、さらなる非連続的な成長を続けるために、新たなサービスの創出や新たな事業提携、アライアンスをこれからも追及してまいります。

当社のミッション・ビジョンを実現するために、今後もサービス展開を進めていきます。引き続きご支援を賜りますよう、よろしくお願い申し上げます。

以上で決算説明資料のご説明を終わらせていただきます。ご清聴ありがとうございました。

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