【株式市場特集】サマーラリーもサマーセールも夏枯れも関係なし!上方修正銘柄の逆行高を狙え

2023年8月8日 08:43

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記事提供元:日本インタビュ新聞社

【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】

■決算発表前半戦で逆行高を演じた銘柄に注目

 今週の当特集は、相場全般が、サマーラリーでもサマーセールでも、あるいは通年通りに高校野球の夏の甲子園大会の進行とお盆休みとともに商いが細り夏枯れ相場となった場合でも順張り、逆張りの両建て投資が可能になる決算発表の前半戦で業績を上方修正して逆行高を演じた銘柄に注目することとした。

 この候補株の第一は、日本郵船のように業績上方修正に増配、株式分割、自己株式取得などが加わったトリプルセット銘柄である。第二は、東京製鉄のようにストップ高した銘柄で、手集計で漏れがあるかもしれないが、16銘柄を数える。第三の候補は、業績上方修正に増配が加わって年初来高値を更新した銘柄で、これも28銘柄に達している。このなかから割安株(バリュー株)に限定してスクリーニングすると順張り・逆張り銘柄候補が浮上することになった。

■限定4銘柄のトリプルセット株とストップ高の10銘柄が第一・第二候補

 第一候補のトリプルセット銘柄は、日本郵船のほかコード番号順に品川リフラクトリーズ<5351>(東証プライム)、デンソー<6902>(東証プライム)、コクヨ<7984>(東証プライム)の4銘柄となる。このうち品川リフラクトリー、デンソーが業績上方修正、増配に加えて株式分割であり、コクヨは同じく業績上方修正、増配に自己株式消却がオンする。PER評価はデンソーが、16倍台とやや市場平均を上回るが、残り3銘柄は、4倍~13倍と割安である。

 第二候補の業績上方修正とともにストップ高し、東京製鉄とともになおPER的に割安水準にある銘柄は、上方修正の時系列的に上げると次の通りとなる。THEグローバル社<3271>(東証スタンダード)、オンワードホールディングス<8016>(東証プライム)、安江工務店<1439>(東証スタンダード)、古野電気<6814>(東証プライム)、ムゲンエステート<3299>(東証プライム)、クロスプラス<3320>(東証スタンダード)、LeTech<3497>(東証グロース)、グローバルダイニング<7625>(東証スタンダード)、ブロードエンタープライズ<4415>(東証グロース)の10銘柄と続く。PER評価は、最割安のTHEグローバル社が5倍、10番目の古野電気でも15倍の低評価にしか過ぎない。

■ダブルセットの年初来高値銘柄は業種も市場も値ごろもバラエティ

 第三候補は、業績上方修正とともに年初来高値を更新した数多い銘柄のうち、合わせて増配なども発表したダブルセット銘柄でPER評価が10倍台以下の割安株である。これも時系列的に上げると次の通りとなる。オータケ<7434>(東証スタンダード)、ハニーズホールディングス<2792>(東証プライム)、三光合成<7888>(東証プライム)、和田興産<8931>(東証スタンダード)、エッチ・ケー・エス<7219>(東証スタンダード)、JESCOホールディングス<1434>(東証スタンダード)、川岸工業<5921>(東証スタンダード)、初穂商事<7425>(東証スタンダード)、黒崎播磨<5352>(東証プライム)と続き、所属市場も業種も値ごろもバラエティに富む。このうちPBR1倍をわずかに上回っているのがハニーズHDと黒崎播磨の2社で、残りは1倍を割り、増配により和田興産、JESCOホールディングスの年間配当利回りは、揃って4%台に乗せてくる。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)

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