「Hello Talk」を活用し、自宅で外国語のスピーキングとリスニング力をアップする方法!

2023年8月7日 17:21

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 Hello Talk(ハロートーク)は、世界150言語、4,000万人以上の会員で構成される外国語学習コミュニティーサイトだ。

【こちらも】ChatGPTにより外国語の会話や構文の学習を効果的に進める方法

 Hello Talkは、学びたい言語をネイティブから直接教えてもらえる。交換レッスンが基本なため、代わりに日本語を教えてあげる必要がある。

 Big DataやDeep Learningの技術の進歩により、Google翻訳、DeepL翻訳などオンラインの翻訳ツールのレベルが日進月歩で向上している。前回の記事で紹介したChatGPTは、文章生成ツールとしてのみならず、外国語学習や翻訳ツールとして活用することも可能だ。

 翻訳という作業は翻訳ツールに任せるという時代は、すぐそこまで来ているのかもしれない。では、同時通訳ツールのレベルはどうであろう。

 Google翻訳に音声入力してみると分かるが、まだまだ誤変換が多い。同時通訳ツールはまだまだ課題が多い、となると今後外国語は細かいニュアンスまで理解し、理解させ得る会話力やリスニング力の習得に、重点を移していく必要があるということになる。

 そこで今回は、スピーキングとリスニングを集中して鍛えるために最適なツール「Hello Talk」 を使った外国語学習方法について、具体的な学びの手順とポイント、注意点について解説したい。

■Hello Talkを活用した学習の具体的な進め方
 サイトに登録している学習者のほとんどが、語学学習の素人であるという点は否めない。他力本願では会話が滞り学習は一向に進まない。事前に、何を学ぶか、何を教えるか学習内容をメモしておくと、スムーズに学習が進められる。もし先方から学習方法について具体的な提案が無い場合は、こちらが先に教えてあげよう。

 事前メモの例:
 1. 簡単な質問を投げかける(名前、趣味、動機、家族構成、仕事、好きな食べ物・スポーツ・本など) -> 発音や文法、声量などに関する感想や改善に向けたアドバイスを伝える。

 2. 昔話や新聞記事などネットで共有できるテキストを音読 -> 発音や文法、声量などに関する感想や改善に向けたアドバイスを伝える。

 ・初級者向け
ゆめある(おはなし)(日本昔話、ミュートで音読)
 ・中上級者
朝日新聞・社説

 3. 相手が上級者であれば、上記で使ったテキストのsummarizing(要約) -> 発音や文法、声量などに関する感想や改善に向けたアドバイスを伝える。

 交代して同じ要領で今度はアドバイスを受けながら外国語学習を進める。

●ポイント
 ・最初に相手の都合を確かめながら学習時間を15分ずつ、あるいは30分ずつと定め、互いが平等に学習できるようにしよう。

 ・相手の発音や文法上の問題点を率直に伝えよう。交代した後は、こちらに対してもミスや欠点を率直に伝えてくれるように頼もう。

 ・日本語が中上級レベルに達している学習者は、全体の半数に満たない。多くはビギナーか初級学習者だ。学習計画メモは、初級者用と中級者用と相手のレベルに合わせて2~3種類用意しよう。

●注意したい点
 4,000万人のユーザーが全員高い学習意欲を持つというわけではない。中には冷やかし半分の人や、友達を作ることを目的にサイトに登録する人もいる。不用意に連絡先や個人情報を相手に伝えることは控えよう。(記事:薄井由・記事一覧を見る

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