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後払い決済、4人に1人が利用 若い世代に多く マネーインサイトラボ調査
みんなの銀行とiBankマーケティングが共同運営する「マネーインサイトラボ」は7月28日、「後払い決済サービスの利用実態調査」の結果を発表。4人に1人が後払い決済を利用したことがあることが分かった。
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調査はZ世代(18~26歳)、Y世代(27~42歳)、X世代(43~58歳)からそれぞれ500名ずつ、合計1500名を対象に、インターネットを通して行われた。
後払い決済サービスとは、ユーザーが商品購入時に決済するのではなく、購入後に送られる払込用紙などを利用して決済するサービスのこと。主にコンビニエンスストアや銀行、郵便局などユーザーの好きな場所で、好きなタイミングにて決済できることが特長である。BNPL(=Buy Now Pay Later)ともよばれる。
調査では、4人に1人がこれらの後払い決済を利用したことがあると回答。後払い決済の利用が比較的多いのは18~26歳までのZ世代だった。特に趣味やファッション・美容関係で後払いを利用しているという。Z世代が後払い決済を利用する理由として、「いますぐ欲しいけどお金が足りない」という回答が多かった。
Z世代の多くは大学生、もしくは社会人経験が浅い人のため、クレジットカード作成が出来ない場合や、給与のやりくりが安定していないと推察される。そこで活躍するのが後払い決済だ。おおむね10日~2週間以内に決済すれば良く、ほとんどのコンビニで清算できるため身近で簡単な決済と言える。何よりも、清算前に商品が届くことで利便性が高く、たとえば給料日後に払込用紙で決済することも出来る。
一方で利用したことがない人は、主な決済としてクレジットカードを利用していると回答している。後払い決済ではなくクレジットカードを利用する理由として、カード会社が発行するポイントが貯まることが挙げられており、買い物代の決済もお得さを重視していることがうかがえる。
なお原則として、後払い決済の払込用紙で支払う場合には、現金のみ利用でき、各種ポイントが貯まることはない。
また全世代を通じて、後払い決済の未利用者のうち4割強が「利用してみたい」と回答。利用してみたい理由として「支払いのタイミングが調整できるから」という内容が多く寄せられている。一方、後払い決済を利用したくないと回答した理由として、「手数料を払うのが嫌」という回答があり、全体を通じてお得さを重視する人が多いことがうかがえる調査結果となった。
消費者側としては、ひとつの買い物に対してさまざまな決済方法が用意されていると嬉しいものである。クレジットカードや後払い決済など、自身のその時の状況や決済金額に応じてもっとも利便性の高いものを選べば良いだろう。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)
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