AIが従業員のプロフィールを自動更新　客観的にスキルを可視化　PHONE APPLI

　PHONE APPLI（東京都港区）は6月30日、提供するクラウド型社内SNS「PHONE APPLI PEOPLE」に、AIプロフィールサマリー機能のプレビュー版を追加した。客観的な他己評価をもとに、従業員の能力を可視化する。正式リリースは10月末を予定している。

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　PHONE APPLI PEOPLEは、部署や役職、プロジェクトなどの属性で社員を検索したり、社員同士でメッセージのやり取りができるサービス。AIプロフィールサマリー機能を追加することで、従業員の能力や潜在スキルをリアルタイムで可視化できるようにした。

　機能の1つに、従業員同士が感謝の気持ちを送りあう「サンクスカード」がある。新機能では、AIがサンクスカードの情報と従業員自身が登録したプロフィール情報を分析し、プロフィールの概要文を自動生成する。

　従業員が自分でプロフィール情報や所有するスキルを積極的に開示していない場合でも、サンクスカードの情報をもとに実績や個性を反映した紹介文が自動更新される。

　従業員が互いに最新のプロフィールを知ることができるようになるため、社内でロールモデルを探したり、自律的に従業員同士でコミュニケーションをとることにつながる。これを通して、組織へのエンゲージメント向上も図れる。

　資格や肩書にあらわれない、表現しにくい潜在的なスキルも見えるようになる。他者ではなく自分でも気づきにくいスキルが紹介文によって明確になり、自己認識を深めることにもつながる。

　企業にとって人的資本が重要視されているが、知識や能力の測定や情報収集の方法論は確立されていないという問題があった。また、従業員の能力やスキルの情報が上層部や人事部などにしか共有されておらず、評価や異動の判断材料として程度しか活用されていないケースも多い。

　今回の機能追加により、分かりやすく社内全体に最新プロフィールを公開し、最大限に活用してほしい考えだ。（記事：土佐洋甘・記事一覧を見る）