アン ドゥムルメステール 2023-24年秋冬コレクション - 創業者への「ラブレター」

2023年6月8日 08:46

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記事提供元:ファッションプレス

 アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の2023年秋冬コレクションを紹介。

■創業者へのラブレター

 今季のアン ドゥムルメステールは、ルドヴィック・ド・サン・セルナンがクリエイティブ・ディレクターに就任して初のコレクションとなった。ルドヴィックは、センシュアリティとジェンダーへの画期的なアプローチで注目を集めた若手デザイナー。ブランドのアイデンティティやデザイナーのアン・ドゥムルメステールに敬意を表しつつ、計36体のルックを通して、創業者へ贈る「ラブレター」を表現した。

■「ラブレター」を象徴する羽根

 「ラブレター」を象徴するのは、ブランドの重要なモチーフでもある羽根を模したレザーの細身バンドゥトップス。ファーストルックは黒の羽根で、ラストルックは白の羽根でショーの始まりと終わりを飾った。ラブレターを書くのにふさわしい羽根ペンを想起させるデザインで、誌的な雰囲気を醸している。

 羽根モチーフのバンドゥトップスと呼応するように、フェザーを使用したルックが散見された。たとえば、翼のようにも見えるバルスリーブや、ウエストを少しだけ見せるボリューミーなコートなど。いずれも、なめらかにトレーンを引くローウエストのロングスカートと組み合わされて登場した。

■大胆な肌見せ

 ルドヴィックならではのジェンダーフルイドなアプローチは、アン ドゥムルメステールならではの繊細な表現と好相性だ。タイトなシルエットや大胆なカットアウト、また手で胸を隠し、より肌を見せるルックが印象的であった。中でも、バイアスカットのニットドレスは、まるで液体のように流れる甘美な線を描き出し、太ももを露わにした。

■液体のように流れる素材とシルエット

 液体のようなラインは、シルクやシフォンといった素材によって一層強調された。ローウエストのマキシスカートはもちろんのこと、シルクのホルターネックワンピース、シフォンのワンピースなど、いずれも身体の線に沿い、丈は裾を引きずるほど長く、リキッドな印象を与えていた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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