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東急不動産、オフィスビル屋上の菜園活動に室外機の芋緑化を導入
東急不動産(東京都渋谷区)は6日、オフィスビル屋上の菜園活動に「室外機芋緑化システム(以下、芋緑化)」を導入すると発表した。空調設備の省エネ効果を上げて、環境ブランド力をさらに高める。
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芋緑化は、空調室外機のまわりに芋の葉を茂らせて、日陰効果と蒸散作用を得る。室外機周辺の温度を下げて、空調電力の低減を図る仕組みだ。日建設計と住友商事が共同で開発した。
東急不動産は10年前から、オフィスビル屋上やテラスで菜園活動を行う「ベジスマ」を行っている。今後は渋谷道玄坂エリアを重点エリアとして、芋緑化を取り入れてベジスマの展開を広げる。昨年度までは5施設だったが、10施設に拡大する予定だ。
オフィスビル全体のエネルギーの内、約4割を占めるのが空調エネルギー。共用部は、建物管理者が外気温にあわせて温度調整を行うなど省エネ活動が可能だが、専有部はテナントごとが操作を行うため一律に省エネを推進することが難しい。芋緑化であれば、テナントに負担をかけず、快適性を維持しながら省エネが推進できる。
また副産物として、サツマイモの収穫ができるため、地域の環境教育に役立てたり、収穫をイベント化することでテナント同士のコミュニケーション促進にも寄与できる。
同社は「環境で選ばれる施設」を目指して様々なプロジェクトを行っており、ベジスマや芋緑化の導入もその一環だ。緑化推進だけでなく、オフィスビルでの廃棄物の削減や再利用なども行っている。
東京都は条例で、1000m2以上の敷地面積を持つ建物に一定の緑化を義務付けている。緑化認定の条件のひとつに「多年草」であることがあげられており、これまで1年草のサツマイモは大規模ビルでの採用がなかった。
だがサツマイモは成長が早いため、約2カ月で完全に繁茂する。気候変動や環境変化に適応する能力が高く害虫にも強いのが特徴だ。芋緑化では、自動給水を行うことで人手もかけないようにしており、オフィスビルの緑化と相性が良い。(記事:土佐洋甘・記事一覧を見る)
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