ホンダ、F1に復帰へ 2026年からアストンマーチンにパワーユニット供給

2023年5月25日 16:12

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ホンダは2026年からアストンマーチンF1チームにパワーユニットを供給する(画像: アストンマーチンの発表資料より)

ホンダは2026年からアストンマーチンF1チームにパワーユニットを供給する(画像: アストンマーチンの発表資料より)[写真拡大]

 ホンダは24日、2026年からのF1(フォーミュラ・ワン)におけるパワーユニット供給を再開すると発表した。アストンマーチン・アラムコ・コグニザント・フォーミュラ・ワン・チームと、パワーユニット供給に関するワークス契約に合意。実質的なF1復帰表明として、今後に期待がかかる。

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 ホンダは1964年にF1へ初参戦して以来、撤退と参戦を繰り返しながら数々の功績を残してきた。2021年にはパワーユニットの供給先のひとつであるレッドブル・レーシングから、マックス・フェルスタッペンが年間王者に輝いた。だが同年にカーボンニュートラル実現に向けた事業の見直しにより、ホンダはF1から撤退。2022年からは、ホンダ・レーシングがレース参戦や運営、パワーユニット開発などを担っている。

 今回のF1復帰表明は、ホンダが目指すカーボンニュートラルの方向性に、現在のF1が合致しているからとしている。F1は2030年のカーボンニュートラル実現を目指している。それを受けて2026年以降は、100%カーボンニュートラル燃料の使用義務を設ける見通しだ。加えて最高出力のうち50%を電動モーターでまかなうなど、環境を意識したレギュレーション変更を予定している。

 2026年以降のF1は、現在よりもモーターの重要性が高まりそうだ。具体的にはエンジンとモーターで同等の最高出力である状態を目指す。一方でERS(エネルギー回生システム)の出力は、現在の3倍になるという。モーターの役割を強めることで、カーボンニュートラルのあり方を示す形だ。

 今回のレギュレーション変更は、ホンダにF1復帰のモチベーションを与えた。近年環境志向を高めていた同社にとって、F1は技術開発にふさわしい場となったのだろう。2026年からのF1において、ホンダはどのような活躍を見せるのか期待したい。

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