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26日の中国本土市場概況:上海総合0.02%安で6日続落、ハイテクに売り
*16:57JST 26日の中国本土市場概況:上海総合0.02%安で6日続落、ハイテクに売り
26日の中国本土市場は、主要指標の上海総合指数が前日比0.77ポイント(0.02%)安の3264.10ポイントと小幅ながら6日続落した。
前日までの軟調地合いを継ぐ流れ。米中対立の警戒感がくすぶっているほか、中国経済対策の期待感がやや後退している。ただ、このところの下落基調を受けた値ごろ感で、指数はプラス圏で推移する場面もみられた。(亜州リサーチ編集部)
業種別では、ハイテクの下げが目立つ。スーパーコンピューター世界大手の曙光信息産業(603019/SH)や半導体の封止・検査で中国首位の江蘇長電科技(600584/SH)、産業向けIoT事業の富士康工業互聯網(601138/SH)などがそろってストップ(10.0%)安した。半導体分野を巡っては、バイデン米政権が中国包囲網を強める見通し。中国企業にとっての逆風になると不安視された。
金融株もさえない。中国郵政儲蓄銀行(601658/SH)が2.2%安、交通銀行(601328/SH)が1.4%安、中国人寿保険(601628/SH)が2.0%安、中国人民保険集団(601319/SH)が1.7%安で引けた。エネルギー株、通信株、メディア・娯楽株なども売られている。
半面、発電・電力設備株は高い。華能国際電力(600011/SH)が5.4%、大唐国際発電(601991/SH)が4.1%、上海電気集団(601727/SH)が5.1%、特変電工(600089/SH)が4.5%ずつ上昇した。華能が報告した1〜3月期決算では、純損益が前年同期の赤字から黒字に転換している。上海電気集団の決算は、利益が29倍に拡大した。消費関連株、医薬品株、素材株、不動産株も買われている。
一方、外貨建てB株相場は、上海B株指数が0.91ポイント(0.31%)高の292.31ポイント、深センB株指数が11.76ポイント(1.02%)高の1167.59ポイントで終了した。
亜州リサーチ(株)《CS》
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