内閣府のポスター、著作権侵害指摘され謝罪回収へ

2023年4月24日 16:34

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記事提供元:スラド

maia 曰く、 内閣府男女共同参画局が依頼した若年層の性暴力被害予防月間のポスターについて、製作した凸版印刷は、同ポスターのイラストが、イラストレーターのたなかみさきさんのイラストに似ていたと認めて謝罪した(スポニチガガリン情報局)。

制作過程において、たなかみさきさんの作品を参考とした事実があり、制作成果物と参考作品との類似性に関するチェックが社内的に不十分であったという事である。関係者によって、経緯や収拾について結論が出ている事案ではあるが、巷の意見は様々である(Togetter )。

画風が似ていて手描き文字も「寄せている」とも言われるが、一方では、似た雰囲気の、違う絵師の作品だろうという受け取り方もある。結論だけ言えば、下敷きにしたイラストと類似性を指摘されない程に別の作品として成り立たせる努力が足りなかったと思う(何しろ、あっさり「似すぎ」と認めるレベル)。

ここから先は一般論であるが、今時と言えば、イラストでも音楽でも、これはあれに似てるよね、と言い出したらキリがない気はする。極端に言えば、世の中に新しきものなど一つもありえない。人間の作品とAIの作品は既に区別がつかないが、どちらも過去の作品を学習している点では同じだ。AIのイラストがパクリと言われるなら、人間はどこまで独自作品を作り出せるのだろうか?

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