楽天証券、楽天カード投信積立のポイント還元を最大1%に引き上げ

2023年4月16日 16:48

印刷

変更の内容(画像: 楽天証券の発表資料より)

変更の内容(画像: 楽天証券の発表資料より)[写真拡大]

 楽天証券は13日、楽天カード決済による投信積立のポイント還元率を引き上げると発表した。対象となるのは同日以降の積立設定分(6月積立購入分)からで、所有する楽天カードの種類に応じて0.5~1.0%へ引き上げとなる。

【こちらも】楽天証券、米株積立の最低投資金額を3千円に引き下げ 1万円から

 具体的には、楽天証券が受け取る手数料が年率0.40%未満の商品のポイント進呈率を引き上げる。現在は0.2%だが、「楽天カード」で0.5%、「楽天ゴールドカード」で0.75%、「楽天プレミアムカード」で1.0%にそれぞれ引き上げる。

 楽天証券の投信積立は、楽天カードによる決済にくわえ、オンライン電子マネー楽天キャッシュ決済も利用可能。2024年1月からスタートする新NISA制度にも対応していることから、全額キャッシュレスでの投信積立が可能としている。同時に楽天ポイント還元もうけられることから、楽天経済圏でのポイント獲得および活用の利便性がさらに高まることになる。

 今回紹介した楽天カードと楽天証券のように、クレジットカードを用いての積立投資は他社も提供している。SBI証券では三井住友カード、auカブコム証券ではauPAYカード、マネックス証券ではマネックスカードを使い、それぞれ積立投資が可能である。

 積立投資は毎月一定額を投資に充てる仕組みであることから、クレジットカード決済を設定しておくと払い漏れがなく確実に積立ていくことができる。

 一方で、クレジットカードはそもそも後払いのシステムであることから、毎月の給与に変動がある人の場合は、必ずしも余剰資金で投資をすることにならないリスクもある。そのため、クレジットカードを積立投資の決済に設定する場合には、可処分所得の中から毎月ここまでなら確実に積立投資へ充当できるという金額設定が必要である。

 1回当たりの投資額が少額であっても、長期的に積立てていくことで複利効果も期待でき、リスク分散にもつながる。将来の安定した運用結果を目指すには、無理のない投資額の設定が重要なポイントとなる。

 そのうえで、自身の生活にとって利便性の高いクレジッドカードやポイントを活用した決済方法を選ぶことをおすすめしたい。(記事:大野 翠・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事