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英語で未来形ではなく未来進行形を使うケースとは?
前回は、「will」と「be going to」を使った英語で未来を表すときの形について詳しく見たが、それと関連して気になるのが未来進行形というまた別の形だ。未来進行形とは、文字どおり進行形の未来の形で、「will be ~ing」という形を取る。
【こちらも】未来を表す英語! ニュアンスで使い分けたい「will」と「be going to」
たとえば、「I am talking.」を未来進行形にすると「I will be talking.」になるという具合だが、ここで気になるのが「いつこの形を使えばよいのか?」である。そこで、単に未来形ではなく、あえて未来進行形を取るべきケースをいくつか紹介しよう。
■未来進行形の基本
まず基本を押さえておきたい。現在進行形が今現在進行中のことを表すように、未来進行形は、未来の特定の時点で起こっているであろうことを述べる際に用いられる。
たとえば、今夜7時に見たいテレビがある場合、「At 7 pm, I will be watching TV.」となる。また、来週の今ごろを想像して、「I will be sitting on the beach this time next week.」と言うこともできる。
「At 7 pm」も「this time next week」も未来のある特定の時点だから、その瞬間に自分がやっているであろうことを想像して、「I will be watching TV」や「I will be sitting on the beach」と未来進行形を使って述べるのだ。
■複数の出来事が同時に起こるとき
上記の例はどちらも1つの行動のみのパターンだが、2つ以上の出来事が起こっているであろう場合も未来進行形を用いる。正確には、未来である出来事が起こった瞬間に別の出来事がすでに進行中であるような場合だ。
・She will be cooking while I’m at work.
・I will be playing tennis tomorrow, and my brother will be playing baseball.
■未来のある行動が別の出来事によって妨げられるとき
未来に起こるだろう複数の出来事のうち、進行中の行動や出来事が別のことで妨げられると予想される場合、妨げられるであろう方を未来進行形で表す。一方、妨げる方はシンプルな現在形だ。
・I will be taking a shower when you arrive.
・We will be sleeping when the clock strikes midnight.
■予定を尋ねる丁寧な形
ここまでの例は、最初の基本形とあまり違いはないように感じたかもしれない。一方、このケースは未来進行形を用いるパターンのなかでも独特である。人に予定を尋ねるとき、未来進行形を使うことで丁寧なニュアンスが出せるのだ。
たとえば、ホテルの受付で「お泊りは何泊ですか?」と客に尋ねる場合、どう言えばよいだろうか。
・How many nights are you staying?
・How many nights will you be staying?
と2つの形が考えられる。どちらも意味は同じだ。ところが、後者の方が若干丁寧に聞こえるのである。したがって、ホテルでは「are you staying?」ではなく「will you be staying?」を耳にするだろう。
また、上司が部下に以下のように尋ねる場合、どんな違いがあるだろうか。
・Will you work tomorrow?
・Will you be working tomorrow?
これらは意味も少々違う。前者は、質問というより命令に近い。「明日出勤できるよね?」といったニュアンスになる。
一方、後者は単に明日の予定を尋ねているだけで、そこに他意はない。尋ねられた方も、シンプルに「Yes, I will.」か「No, I won’t.」で答えるだろう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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