プラダ 2023-24年秋冬ウィメンズコレクション - “心づかい”や“愛”の美しさを表現

　プラダ(PRADA)の2023-24年秋冬ウィメンズコレクションが発表された。タイトルは「TAKING CARE」。

■“心づかい”や“愛”の美しさを表現

　ミウッチャ・プラダとラフ・シモンズによる2023年秋冬コレクションは、あらゆるところに様々な種類の美を見出すことをテーマに設定。美という概念を再考し、コレクションを通じて“心づかい”や“愛”の美しさを表現することを試みる。

■ウエディングドレスを日常着として提案

　序盤に登場したのは、愛の象徴ともいえるウエディングドレスの要素を落とし込んだスカート。オーガンジーやレースなど繊細な素材に、細やかな職人芸を感じさせる花のモチーフをあしらい、クチュールライクな一着に仕上げた。これらのスカートには、セーターやジャケットといったカジュアルなアイテムを合わせ、永遠の愛を誓う特別な日のために作られたアイテムを“日常着”として提案した。

■看護師の白衣をロングドレスに

　衣服によって身体を保護することは、思いやりのある気遣いや安全を保つ行為に通じているのではないか？そう考えたふたりが着目したのは、看護師の白衣のように“ケア”を象徴するユニフォームだ。コレクションでは、白衣をIラインの気品溢れるロングドレスへと昇華させている。

■真っ白なパファー素材

　2023年秋冬メンズコレクションのアイディアを取り入れたアイテムも散見された。真っ白なパファー素材を用いたアイテムはその好例で、ウィメンズではクロップド丈のジャケットや、ロング丈またはミニ丈のスカートなどが展開される。

■付け襟をあしらったジャケット

　シャツとニットを着込んでいるように見せる付け襟をあしらったアイテムも、メンズコレクションから踏襲されているもの。メンズコレクションではテーラードジャケットとカーディガンのみの提案であったが、ウィメンズコレクションではチェスターコートやレザージャケットを追加し、より多彩なバリエーションで展開した。