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ヴェガCロケット打ち上げ失敗、ノズル部品に欠陥
記事提供元:スラド
AC0x01 曰く、 欧州宇宙機関 (ESA) などは3月3日、昨年12月の二度目の打ち上げに失敗したアリアンスペースの小型固体ロケット「ヴェガC」の調査結果を発表した(TECH+)。
独立調査委員会の報告によれば、原因となったのは第2段モーターのノズルにあるスロート・インサートという耐熱部材で、材料の品質に問題があり破損した可能性が高いとしている。ただし単純な製造上の問題だけではなく、部材の要求仕様も間違っており、打ち上げ成功した1号機では品質が過剰な製品が納品された結果問題が起きず、仕様通りの品質の製品が納品された2号機で初めて問題が出たという。
問題の部材はウクライナの宇宙企業ユージュノエが納品したもの。アリアングループでは、ウクライナ侵攻による供給停止を回避する理由もあり、この部材を実績のある内製品に切り替えることで解決するとしている。
ただし、この調査には問題の部材を製造したウクライナ側が関わっていなかったようで、ウクライナ国立宇宙庁は「結論は時期尚早」「ウクライナの宇宙産業が供給した製品が、課せられた要求仕様に完全に適合していたことを強調したい」と反発。ESAが火消しに追われる事態にもなっているという。
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