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1日の香港市場概況:ハンセン4.2%高で7日ぶり急反騰、中国PMIが大幅上振れ
*18:00JST 1日の香港市場概況:ハンセン4.2%高で7日ぶり急反騰、中国PMIが大幅上振れ
1日の香港市場は、主要76銘柄で構成されるハンセン指数が前日比833.77ポイント(4.21%)高の20619.71ポイントと7日ぶり、本土企業株で構成される中国本土株指数(旧H株指数)が332.83ポイント(5.06%)高の6914.30ポイントと4日ぶりにそれぞれ急反発した。売買代金は1539億2130万香港ドルに拡大している(2月28日は1424億7300万香港ドル)。
中国経済の先行き楽観が投資家のリスク選好を高める流れ。朝方公表された2月の製造業購買担当者景気指数(PMI、国家統計局などが集計)は52.6に回復し、市場予想(50.6)以上に前月実績(50.1)から改善した。ほか、取引時間中に発表された民間集計の財新製造業PMIは、前月の49.2→51.6に上昇し、7カ月ぶりに景況感の分かれ目となる50を上回っている。また、中国の衛生当局は先週、「新型コロナウイルス感染拡大は基本的に終息した」と勝利宣言。経済活動の早期正常化も改めて意識されている。(亜州リサーチ編集部)
「ニューエコノミー」関連銘柄が急伸。ハンセン科技(テック)指数は6.6%高と他の指数をアウトパフォームした(構成銘柄30は全面高)。個別では、不動産開発業者向けソフトウエアの明源雲集団HD(909/HK)が12.7%高、新興EVメーカーの蔚来集団(9866/HK)が11.0%高、企業向けソフトウエア開発大手の金蝶国際軟件集団(268/HK)が10.7%高と上げが目立った。
レストランチェーンや酒造の飲食関連も高い。海倫司国際HD(9869/HK)が8.3%、九毛九国際HD(9922/HK)が7.8%、呷哺呷哺餐飲管理(520/HK)が7.7%、華潤ビールHD(291/HK)が8.1%、百威亜太HD(1876/HK)が7.0%ずつ上昇した。
マカオ・カジノ銘柄もしっかり。新濠国際発展(200/HK)が7.6%高、永利澳門(1128/HK)が7.2%高、美高梅中国HD(2282/HK)が6.9%高、澳門博彩HD(880/HK)が5.6%高で引けた。カジノ売上の回復が手がかり。マカオ政府は1日、今年2月の域内カジノ売上高が前年同月比で33.1%増加したと発表した(プラス成長は2カ月連続)。
通信・半導体セクターは物色が続く。中国電信(728/HK)が6.9%高、中国聯通(762/HK)が6.1%高、中国通信服務(552/HK)が10.5%高、京信通信系統HD(2342/HK)が5.0%高、ASMPT(522/HK)が9.0%高、華虹半導体(1347/HK)が7.8%高で取引を終えた。産業支援の思惑が広がっている。中国共産党中央委員会と国務院(内閣に相当)は先ごろ、「デジタル中国建設の全体準備計画」を発表。中国のデジタル化を進め、2025年までに世界最高水準を目指す戦略を改めて強調した。通信設備メーカー大手の京信通信については、通期決算の純損益が黒字に転換するとの見通しも好感されている。半導体パッケージング・テスティング機器大手のASMPTが公表した決算は減益だったものの、足もとの受注堅調を材料視した。
一方、本土市場は続伸。主要指標の上海総合指数は、前日比1.00%高の3312.35ポイントで取引を終了した。通信株が高い。ITハイテク株、金融株、消費関連株、エネルギー株、素材株、公益株、不動産株、インフラ建設株、運輸株なども買われた。
亜州リサーチ(株)《CS》
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