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目的別副業の選び方 短期、長期、受動的収入
副業人気の高まりと共に、その種類も多様化してきている。本記事では、短期、長期、受動的収入など、目的別副業の選び方について紹介する。
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■地域おこしは”やりたい副業”として人気
1月、パーソル(転職サービスdodaを提供)が運営する副業人材マッチングサービス「lotsful」は、副業傾向ランキング調査の結果を発表した。この中には、「未経験でチャレンジできるとしたらどのような副業をしてみたいと思いますか?」という質問項目がある。
結果は、1位が「事務・アシスタント」、2位が「地域おこし」、3位が「動画編集」だった。「事務・アシスタント」はやりやすさ、「動画編集」はスキルと長期性、そして「地域おこし」はやりがいと、それぞれ異なる特徴を持つ副業である。特に、「地域おこし」は地方創生に関われることから、未経験以外にも人気の高い副業だ。
加えて、地域おこしにリスキリングを加えると、副業のトレンドを抑えながら長期性も両立できる。リスキリングとは主にDX化に伴うデジタル技術の再開発だが、広義では新しいスキルの習得も意味する。
企業内研修プログラムのように、リスキリングは座学が中心だ。だが効率的なリスキリングには、実践的学習が欠かせない。ここで地域おこしの副業に参加することで、現場でリスキリングを進める機会が得られる。
地域おこしとリスキリングのように、プロジェクト型案件による長期性とやりがいを組み合わせるなど、目的に応じて副業同士を掛け合わせることも可能だ。
動画編集やプログラミングについても、スキル習得による長期的副業収入が得られるため人気が高い。こちらも、別の副業と組み合わせることで、長期性を持ったハイブリッド型の副業に発展させられる。副業は必ずしも1つのジャンルを選ぶのではなく、目的に応じて組み合わせるのもおすすめだ。
■スキルを活かし受動的副業収入を得るアイデアも
2月9日、タイミー(スキマバイトサービス「タイミー」を提供)は、副業に関する実態調査の結果
を発表した。タイミーでの人気副業は、1位が「物流倉庫内(仕分け・検品)」、2位が「物流倉庫内(ピッキング・梱包)」、3位が「飲食店(調理補助・洗い場業務)」だった。
「タイミー」自体が短期バイトのマッチングサービスの性格が強い点も、この調査結果に大きく関係しているだろう。加えて、副業を始めた時期ついての質問では、最多の72.3%が「2022年」と回答している。
2月21日、クラウドソーシングのランサーズは「働き方調査2023」を公開した。副業の職種についての質問に対し最も多かったのは、「タスク・作業」である。ランサーズの「タスク・作業」はプロジェクト型でなくても行える副業のため、手軽にできる点がメリットだ。タイミーとランサーズ、両者の調査結果から、短期の副業はアクセスしやすい職種が選ばれている。
副業を選ぶ際、安定した収入を求めるなら、短期よりも長期の方がおすすめだ。だが長期はプロジェクト案件が中心になるため、柔軟なスケジュールでマイペースに続けたい人には不向きな場合もある。
そこでおすすめなのは、受動的収入を得られる副業だ。副業は主に、マッチングサービスなどを利用して、能動的収入を得る形が多い。一方で、受動的収入なら投資による不労所得のような形での副業が可能だ。
例えば、Webスキルを活かしたオンラインでのコンテンツ販売だ。ホームページやブログなどで使えるデザイン、カレンダーやタスク管理など、様々なテンプレートが商品となる。他には、対面式でのレクチャーではなく、スキルが学べる自習式プログラムもおすすめだ。これなら、持っているスキルを活用して、稼働時間外でも副業収入が得られる。また、ホームページやブログを運営しているなら、Google AdSenseといった広告で副業収入を得る方法もある。
副業は、必ずしも既存の中から選択する必要はない。ライフスタイルや目的に応じて組み合わせるなど、アイデア次第でオリジナルの副業も作れてしまうのだ。こうした自由度の高さも、副業のメリットである。(記事:西島武・記事一覧を見る)
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