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あなたの英語がワンランクアップ! 仮定法・条件文の上級編
仮定法・条件文の上級編として、通常の形とは異なる「Second Conditional」と「Third Conditional」の文章を見ていきたい。ちょっとした工夫であなたの使う英語がより印象的になるだろう。
【こちらも】「if」を使った英語の仮定法「Third Conditional」 現実には起こらなかったこと
■If it weren’t for…
「If it weren’t for…」とは、「~がなかったら」という仮定を表す。実際はあるのにないと仮定しているわけだから、現実にはほぼあり得ないことを話すときの「Second Conditional」の文章になる。
・If it weren't for the Internet, I wouldn't be able to teach you English.
・If it weren't for my computer, I wouldn’t be able to work from home.
上の例文は2つとも、「もし・・・がなかったとしたら、~することはできなかっただろう」という意味だ。「for」の後に、現実にはあるけれどないと仮定したいものを入れて使う。
■Had I…
「Third Conditional」では、「if」のパートが過去完了となり、それを受ける節では「would have+過去分詞」の形になった。
たとえば、「If I had known it, I would have acted differently.」がそうだ。「もしそれを知っていたらなら、違う行動を取っていたのに」となるように、現実には起こらなかった過去について述べる際に使用する。
上と同じ意味のことを「if」を使わずに述べることができる。やり方は簡単で、「Had I known it, I would have acted differently.」と、「if」を取って主語と「had」をひっくり返すだけだ。どちらも意味はまったく同じだが、「Had I…」の方が英語をよく知っていることを印象づけられる。スピーキングテストなどでぜひ使ってみよう。
■If it hadn’t been for…
先ほどの「If it weren’t for…」を「Third Conditional」にした形だ。
・If it hadn’t been for your car, I wouldn’t have arrived on time.
「君の車がなかったら、ぼくは時間どおりに到着できなかっただろう」という意味だが、先ほどの「If it weren’t for…」では、いま現実に存在しているものがその後に続く。一方、こちらは過去において実際に車はあったわけだが、それを仮になかったとした場合、その結果はどうだったかという現実には起こらかなった過去を表している。
ちなみにこちらも、「if」を取って主語と「had」を入れ替えても同じ意味になる。
・Had it not been for your car, I wouldn’t have arrived on time.
いずれのケースも、文法的な分析ばかりに力を入れても実際の会話や文章ではなかなか使えるようにならない。前回も述べたように、キーとなる部分をチャンクとして覚えてしまうのがコツだ。そのためにはいくつも例文を作って練習するしかないのである。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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