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大阪ガス、国の文化財「ガスビル」一帯を再開発 33階建て複合ビル建築へ
再開発の完成イメージ(大阪ガス発表資料より)[写真拡大]
大阪ガスは、国の有形文化財に指定されている大阪・御堂筋沿線の本社ビル(通称・ガスビル、大阪市中央区平野町)一帯の再開発計画をまとめた。ガスビル西側に新たに33階建て複合商業施設の西館を建設し、本社機能を移転するとともに、ガスビルも複合商業施設に改装する。全体の完成は2031年ごろを予定している。
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西館は鉄骨33階建て、高さ150メートル。1、2階に商業施設、3階に多目的ホール、中高層階にオフィスが入る。鉄骨鉄筋コンクリート8階建てのガスビルは、文化財に指定されている1933年完成の南館と、1966年完成の北館で構成される。外観のうち、東側、北側、南側の全面と西側の約85%、南館完成当時の趣を残す玄関、エレベーターホール、床面積の約85%を保存活用し、1、2階に商業施設、高層階にオフィスが入居する。
延べ床面積は西館、ガスビル合計で約13万6,000平方メートルとなる予定。ガスビルに入っている大阪ガスの本社機能は西館に集約する。西館とガスビル間には道路があるが、3階以上で上空を利用して2つのビルを接続する。メインエントランスはガスビルの御堂筋側に設け、吹き抜けのアナトリウムが整備される。
開発計画は大阪府都市計画審議会で都市再生特別地区に認められ、近く都市計画決定される見込み。工事は2024年に西館建設に着手し、西館の工事が終わる予定の2027年以降にガスビルの改修に入る。
ガスビル南館は昭和初期に建設された名建築で、大阪のメインストリート・御堂筋のランドマークになってきた。館内のガスビル食堂は昭和の雰囲気を漂わせる内装と本格的なフランス料理で知られ、大阪観光の名所の1つに数えられる。(記事:高田泰・記事一覧を見る)
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