11月の外食市場規模は2479億円、12カ月連続でプラス 伸びは鈍化

2023年1月11日 08:36

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 ホットペッパーグルメ外食総研が2022年11月の外食市場規模を発表し、多くの業態で前年同月比プラスが続いているものの、伸びが鈍化していることが分かった。

【前月は】10月の外食市場規模は2472億円、11カ月連続でプラス 和食や居酒屋で増加続く

■外食市場は12カ月連続でプラス

 1月10日、ホットペッパーグルメ外食総研が2022年11月の外食市場調査を発表した。11月の外食市場規模は前年同月比90億円増の2,479億円となり、12カ月連続で前年を上回った。

 個別の指数は、外食実施率が前年同月比1.4ポイント増の64.2%、外食頻度が同0.05回増の3.66回、外食単価が同47円増の2,479円となり、11カ月連続で3指数全てがプラスとなっている。圏域別の市場規模は首都圏が同5億円増の1,482億円、関西圏が同60億円増の695億円、東海圏が同25億円増の302億円となり、8カ月連続で3市場全てでプラスだった。

■外食実施率・単価ともに多くの年齢層でプラス

 外食実施率は男女ともに多くの年齢層で前年を上回った。その中でも30代女性(外食実施率:65.1%、前年同月比:4.9ポイント増、以下同じ)、50代男性(61.5%、3.9ポイント増)が伸びている。反対に40代男性(65.7%、0.6ポイント減)、60代男性(60.7%、2.3ポイント減)の2つの層で前年を下回った。

 実施率と同様に外食単価も多くの年齢層で伸びている。中でも20代女性(外食単価:2,753円、前年同月比:126円増、以下同じ)、30代男性(2,490円、119円増)、50代女性(2,850円、235円増)が伸び幅が大きめ。反対に20代男性(2,393円、26円減)、40代男性(2,552円、14円減)、50代男性(2,779円、59円減)の3つの層で前年を下回った。

■飲酒主体の業態がマイナスに

 業態別市場規模は16業態中12業態で前年を上回った。その中で比較的大きく伸びた業態は、中華料理店(業態別市場規模:160億円、前年同月比:14億円増、以下同じ)、レストラン・食堂・ダイニング・洋食店(150億円、23億円増)、焼肉・ステーキ・ハンバーグ等の専業店(308億円、35億円増)くらいで、多くの業態は数億円程度の伸びに留まっている。

 前年を下回ったのは、カラオケボックス(7億円、6億円減)、スナック・ナイトクラブ・キャバレー(39億円、25億円減)の2業態。すき焼き・しゃぶしゃぶ・鍋・おでん等の専業店(市場規模:57億円)と牛丼、カレー等、一品もの専売業態(同24億円)は前年同月比変わらずだった。

 業態合計では、軽食主体が前年同月比4.8%増、食事主体が同6.4%増、飲酒主体が同3.3%減と明暗が分かれた。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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