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仏データ保護当局、App Storeの個人情報収集でAppleに制裁金800万ユーロ
フランスのデータ保護当局 CNIL (情報処理および自由に関する国家委員会) は 4 日、Apple が iOS 14.6 でユーザーの承諾なく収集した個人情報を広告表示に使用していたと判断し、12 月 29 日に 800 万ユーロの制裁金支払いを命じたことを発表した(ニュースリリース、9to5Mac の記事、Mac Rumors の記事)。
CNIL は App Store での広告パーソナライズに関する苦情を受けて 2021 年と 2022 年に数回の調査を行い、iOS 14.6 で App Store を使用するとパーソナライズ広告を含めたいくつかの目的の個人情報収集がユーザーの承諾なくデフォルトで行われることを確認したとのこと。広告目的の個人情報は App Store を利用するために必須ではないため、収集にはユーザーの明示的な承諾を得る必要がある。しかし、収集を承諾するオプションはデフォルトで有効になっており、無効にするための操作も手順が複雑だという。
そのため、CNIL では Apple がフランスの個人情報保護法第 82 条に違反していると判断し、対象が App Store に限定されていることやフランスでのユーザー数、Apple が広告表示で利益を上げていたことなどを考慮すれば制裁金額は 800 万ユーロが適切とのことだ。
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