知財高裁、画像トリミングは著作者人格権侵害にならない

2022年11月18日 08:51

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記事提供元:スラド

あるAnonymous Coward 曰く、 以前、
知財高裁、写真のリツイートに対し一部が見切れることから著作者人格権侵害との判断を下すという判決を出した知財高裁が今度は一貫しない判断をした模様

 (中略)自動的かつ機械的に行われる
(中略)投稿者がトリミング表示を回避することはできない
(中略)トリミングされていない元の画像データを閲覧することができる

 それでいいなら過去の判例は何なんでしょうかね。 有罪無罪が先にあって理由は後からつける感じかしら。

 弁理士で知財コンサルタントの栗原潔氏の記事によれば、上記の記事と類似した訴訟はトレース疑惑に関するものだという。詳細は元記事を見ていただきたいが、この訴訟での被控訴人イラストの改変は、Twitterのシステム上、投稿者の意図とは全く関係なく自動的かつ機械的に行われることから同一性保持権侵害を認めないと行った内容となっている(Yahoo!ニュース個人)。

タレコミでも触れられているリツイート訴訟では、リツイートによって写真の一部がトリミングして表示され、その結果、著作者人格権である同一性保持権と氏名表示権が侵害されたと判断した。今回のトレース疑惑に関する裁判では、同じTwitterのトリミング仕様に関する問題を取り上げているが、その扱いに違いが生じており、判決の整合性が取れないのではというのが記事での指摘であるようだ。

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