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地方副業を行なうエンジニア、約9割が継続を希望 高い満足度の理由とは?
レバテックの調査によれば、地方副業を行なったことがあるエンジニアの約90%は、地方副業を続けたいと回答している。本記事では、この調査を元に、エンジニアの地方副業が高い満足度を得る理由について紹介する。
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■地方副業はやりがいと収入面の両方にメリット
ITエンジニア・クリエイター専門エージェントのレバテックは10月6日、「ITエンジニアにおける副業の実態調査」結果の後編を発表した。都内在住で副業をしているエンジニア300名を対象とした調査で、前編・中編・後編の3回に分けて結果を発表していた。
アンケートによれば、地方副業を行なったエンジニアの94.3%が「引き続き地方で副業したい」と回答。さらに、地方で働く満足度についても76.2%が「満足」と回答しており、地方副業に対するエンジニアの満足度の高さが顕著に表れていた。
地方副業の満足度が高い理由は、エンジニアがやりがいと収入面の両方にメリットを感じている点がある。
「どのようなプラスのギャップを感じたか」という質問に対し、最も多かった回答は「意見が通りやすかった(裁量が合った)」の29.0%。次いで、「案件単価が高かった」(22.6%)、3位は「期待以上の案件を任された」(17.7%)だった。アンケート結果からは、副業収入の高さだけでなく、エンジニアにとってやりがいの面でも地方副業には強い魅力があることが分かった。
「ITエンジニアにおける副業の実態調査(中編)」では、「地方副業に興味がない」と回答したエンジニアのうち、最も多かった理由は「単価が安いイメージがある」(32.2%)。2位は、「地方案件に出会うことがない」(27.2%)だった。
実際に地方副業を経験したエンジニアの感想に照らし合わせれば、単価については一部で誤解したイメージを持たれていることが分かる。「地方副業に興味がある」と回答したエンジニアは約60%もおり、興味がないと回答したエンジニアでさえも、地方案件に出会う機会さえさればチャレンジしたいと考えていることがうかがい知れた。
■エンジニアは地方副業の方がチャンスが多い
「ITエンジニアにおける副業の実態調査(前編)」によれば、エンジニアの副業先で最も多い約50%を占めたのは、従業員数100人未満の企業だった。つまり、現状でエンジニアの副業先はベンチャー企業が最も多く、大企業における副業人材の活用は進んでいないということである。
一方で、地方ではDX(デジタルトランスフォーメーション)をはじめとするデジタル人材の確保が深刻な課題だ。エンジニアといったデジタル人材は、東京を始めとする大都市に集中している。そのため、地方でもDX化が直近の大きな課題となっているが、それに必要なデジタル人材は圧倒的に不足しているのだ。エンジニアの副業は、こうした地方のデジタル人材の不足解消に貢献できる。
それを示すように、今回の調査でエンジニアの副業先として最も多かったのは、地方企業だった。エンジニアは、東京のベンチャー企業や大企業と遜色ない単価を地方副業の案件でも得られている。収入面に加え、裁量を与えられるため、副業の大きな動機でもあるスキルアップも達成できているのだ。
特に、コロナ禍以降はリモートワークが定着したため、都市部で本業を続けながら地方副業できる環境が整っている。加えて調査によれば、地方案件先への出張頻度も、月1~2回程度が最も多い。地方副業はエンジニアの負担も軽く、やりがいや収入面も充実しており、案件のチャンスも多く魅力的だ。
またエンジニアの65.7%が地元・出身地の地方副業に参画している。地方副業には、地方創生に関われるメリットもあり、特別なやりがいを感じられる要素となるだろう。(記事:西島武・記事一覧を見る)
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