風景写真の中を飛行する動画 AIで生成する技術 Googleが開発

2022年10月14日 08:29

印刷

記事提供元:スラド

Googleは、静止画写真をAIを使用して3Dモデル化し、視聴者がその写真の中に「飛び込む」ことができるプログラムを開発したという。しかし、写真を3D化する場合、写真の見えない領域など、静止写真では提供されない情報を入力する必要がある。今回の技術では、DALL-E 2 AIを用いた「Inpainting」という手法を用いることでそこにあると思われるものをシミュレートしているという(PetaPixel)。

同様に写真の中に飛び込んだときの飛行効果を得るため、AIは写真の外側にある物体を生成する必要がある。この生成には「Outpainting」と呼ばれる手法で対処しているという。これはAIが元の写真に基づいて元の画像を拡張して、任意の縦横比でより大きな画像を作成するというものとなっている。また奥行きを出すために写真を拡大すると画像がぼけてしまうが、その対策としてはAIがノイズの多いピクセル化された画像を鮮明な画像に合成する超解像技術を用いて対策しているという。 

スラドのコメントを読む | ITセクション | テクノロジー | グラフィック | 人工知能

 関連ストーリー:
スケッチ1枚からイラストやアニメーション、3Dモデルをリアルタイムに自動生成する実験 2022年09月28日
米著作権局、AI がアートワークを生成したグラフィックノベルを著作権登録 2022年09月24日
Getty Images、AIが生成した画像を禁止 2022年09月23日
中国製の画像生成AIでは天安門広場は生成できない 2022年09月16日
画像生成AI「Midjourney」が美術品評会で1位を取ってしまい騒動に 2022年09月03日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事