マルニ 2023年春夏コレクション - 「日没」燃えるレッドから静かなブルーへ

2022年10月13日 08:52

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記事提供元:ファッションプレス

 マルニ(MARNI)の2023年春夏コレクションが発表された。

■グラデーションで「日没」を表現

 今シーズン、マルニが掲げたテーマは「日没」だ。燃えるようなレッドやオレンジ、快活なイエローのパレットからスタートしたショーは、徐々に淡いパープルやブルー、ブラックなどダークな色調へと変化。ダイナミックなグラデーションによって、真っ赤に染まった太陽が地平に沈み、夜が深まっていく様子を表現した。

■長短を組み合わせた絶妙なバランス

 シルエットは、クロップド丈のトップスやミニ丈のスカートなど、ミニマルなものが基本。そこに、足首まで長さがあるロングコートや、オーバーサイズのジャケットを合わせ、重量感のバランスを絶妙に保っているのが特徴的だ。

 中でも長短の感覚が最も良く表されていたのは、程よく光沢を纏ったロングドレス。フロントに大胆なスリットを入れて“短さ”を強調する一方で、袖丈は引きずるほどに“長く”伸ばしているのがユニーク。艶やかな生地感とも相まって、優美で流麗、そして躍動感のあるシルエットを演出している。

■“太陽”を思わせる円形のモチーフ

 今季を象徴する、“太陽”を思わせるモチーフにも注目したい。この円形モチーフは、トップスやドレスのほとんどにあしらわれているもの。クロップド丈のニットトップスは胸元を丸くカッティングし、周りをグラデーションカラーの糸で囲うことで、太陽を彷彿とさせるデザインに仕上げている。

■シャイニングな素材使いでアクセントを

 リブニットやローゲージニットなど、柔らかく温かみのある素材が散見された今シーズン。そんな中で目を惹いたのは、しっとりとした光沢のベロア素材や煌めくビーズといった、シャイニングな素材のアイテムだ。歩くたびきらきらと光を反射するジャケットやトップスは、夜空の静かな輝きをそのまま纏っているかのよう。ダークな空気に包まれたランウェイでは、なおさらそのゴージャスさが際立っていた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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