米著作権局、AIがアートワーク生成したグラフィックノベルを著作権登録

2022年9月26日 08:33

印刷

記事提供元:スラド

AI でアートワークを生成したグラフィックノベルが米著作権局で著作権登録されたそうだ(Ars Technica の記事作者の Instagram 投稿)。

この作品「Zarya of the Dawn」は Kris Kashtanova 氏がストーリーを書き、画像生成 AI プログラム Midjourney で生成したアートワークを取捨選択してレイアウトしたものだという。

AI の生成した絵画の著作権登録を拒否したことが話題になった米著作権局だが、あくまで AI を著作者とすることを拒否したのであって、AI を使用して作品を制作した人間を著作者として認めないわけではない。Kashtanova 氏は AI でアートワークを生成したと説明しつつ、自身を著作者として著作権登録を申請したため、認められて当然の申請だったともいえる。

アルゴリズムによる芸術作品生成は 1960 年代から行われており、生成された作品が過去に著作権登録されていた可能性も高い。ただし、最近注目を浴びる画像合成モデルによる作品の著作権登録が公表されるのは初とみられる。

Zarya of the Dawn は AI Comic Books で無償公開されている。 

スラドのコメントを読む | YROセクション | YRO | 人工知能 | アニメ・マンガ | 著作権 | アメリカ合衆国 | 政府

 関連ストーリー:
Getty Images、AIが生成した画像を禁止 2022年09月23日
米控訴裁判所、AI は特許の発明者として認められないとする 1 審の判決を支持 2022年08月11日
画像生成AI『DALL·E 2』、データセットの偏りを補正するための単純なハック実施 2022年08月03日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事