映画『銀河鉄道の父』役所広司×菅田将暉、宮沢賢治と父の“親子愛”を描く直木賞受賞作を実写化

2022年9月22日 08:12

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記事提供元:ファッションプレス

 門井慶喜の小説『銀河鉄道の父』が実写映画化。主演に役所広司を迎え、2023年ゴールデンウィークに公開される。監督は成島出。

■直木賞受賞作品『銀河鉄道の父』を実写映画化

 小説『銀河鉄道の父』は、宮沢賢治の生涯を“父親の視線”から捉えた第158回 直木賞受賞作品。原作者の門井慶喜が、大量の宮沢賢治資料の中から父・政次郎について書かれた資料をかき集め、宮沢賢治と父の“親子愛”を描き出した。

■主演は役所広司、菅田将暉&森七菜と共演

 『銀河鉄道の父』の実写映画化で、主演を務めるのは役所広司。また、宮沢賢治役を菅田将暉、妹トシ役を森七菜が演じる。

 ■主人公・宮沢政次郎...役所広司

父の代から富裕の質屋を営み、家業と一家の主人として、責任感と情熱のある明治の男。しかし、長男・賢治が生まれると、明治の男には珍しく子育てに熱心で、子供にはめっぽう甘い。

<役所広司 コメント>
原作に、宮沢賢治の父政次郎のことを「厳格だが、妙に隙だらけの父親だ」というような一文があり、これを手がかりに息子であり、作家宮沢賢治の大ファンの男を演じてゆこうと思いました。また、この人物を作り上げる為に「花巻弁」を聞き取れるギリギリまで攻めてゆけば強力な武器になると信じ頑張りました。成島組に集まったスタッフ、キャスト、素晴らしいチームでした!

 ■宮沢賢治...菅田将暉

政次郎の息子。本来は長男として質屋を継ぐのだが、それに反発し、学力もないのに学問の道へ進む。さらには、商人家系にもかかわらず農業や宗教の道に進みたいと、親泣かせの我が道を行く。

<菅田将暉 コメント>
クランクイン前に、岩手県花巻市に行きました。町の至るところに、宮沢賢治さんの言葉や生きた証が残っていて、その残り香を感じることができました。ひとりの生き様が約100年後の今なおこれほど土地に影響を与えている。そして、その言葉や思想、物語は海を渡り世界中に伝わっている。改めてそんな事を思うと、あまりにも大役で身が引き締まる思いでした。しかし今回はその家族のお話です。賢治の父や母、妹、弟、祖父、家族との時間がいかに彼の人生にとって大切であったか。偉大な作品の裏側を想像すると、ひとりの何者でもない青年にも見えてきました。役との出会いはいつも不思議な縁を感じますが、今回ほど出会えて良かったと思わされた現場も珍しいように思います。過不足なく演じることは不可能かもしれませんが、自分なりに宮沢賢治と真摯に向き合わせて頂きました。どうか、宜しくお願いします。

 ■宮沢トシ...森七菜

政次郎の娘で、賢治の妹。賢くしっかり者で、親バカの父と、ダメ息子の兄が上手くいくように、2人を指南する。

<森七菜 コメント>
今回宮沢賢治の妹宮沢トシを演じさせていただくことになりました。森七菜です。「銀河鉄道の夜」や「風の又三郎」など、あの名作たちが生まれた時間を肌で感じることが出来た事は、今後の人生においてもとても貴重で豊かな経験になりました。宮沢賢治作品は国語の教科書などで読んだりもしていたので少し難しく考えてしまっていましたが、そんな若い世代の人にも、宮沢家の暖かく愉快で人間味溢れる時間が描かれたこの作品を通して、より宮沢賢治作品を楽しめるきっかけにもしていただけると思います。

■監督は成島出

 なお、監督は、『八日目の蟬』『いのちの停車場』といった感動作を送り出してきた成島出が務める。

■<映画『銀河鉄道の父』あらすじ>

 宮沢賢治の父・宮沢政次郎。父の代から富裕な質屋であり、長男である賢治は、本来なら家を継ぐ立場だが、賢治は適当な理由をつけてはそれを拒む。学校卒業後は、農業や人工宝石、宗教と我が道を行く賢治。政次郎は厳格な父親であろうと努めるも、賢治のためなら、とつい甘やかしてしまう。やがて、妹・トシの病気を機に、賢治は筆を執るも―。

【詳細】
映画『銀河鉄道の父』
公開時期:2023年ゴールデンウィーク
出演:役所広司、菅田将暉、森七菜
監督:成島出
原作:門井慶喜「銀河鉄道の父」(講談社文庫)
製作:木下グループ
制作:キノフィルムズ/ツインズジャパン
配給:キノフィルムズ

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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