ジョン ローレンス サリバン 2023年春夏コレクション - 服作りの伝統的ルールに“ひと捻り”

2022年7月28日 07:53

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記事提供元:ファッションプレス

 ジョン ローレンス サリバン(JOHN LAWRENCE SULLIVAN)の2023年春夏コレクションが発表された。

■服作りの伝統を、新しいアイデアで再構築

 テーラードに向き合うことからコレクション制作をスタートさせ、構造やディテールを更新することで進化を続けてきたジョン ローレンス サリバン。今シーズンもまた、服作りにおける伝統的ルールを再考し、新たな試みに挑戦した。

■既存のアイテムに“ひと捻り”

 たとえば、一見シンプルなグレーのテーラードジャケットは、スリーブ部分がリブニット素材になっているのが新鮮。パンツはバックポケットをフロントに移動させ、普通のスーツよりも太いシルエットに仕立てることでカジュアルな印象に仕上げている。他にも、左右の見頃が非対称になったジャケットやボタンを3列取り付けたシャツ、パンツと一体化しているように見える“極長ブーツ”など、ユニークな発想のアイテムが多く登場した。

■“ひび割れ柄”のジャケットやパンツ

 今季を象徴するのは、“地面のひび割れ”を思わせるパッチワーク仕様のアイテムたち。これらは、ちぎった写真をステッチングでコラージュした作品で知られるドイツ人アーティスト、アネグレット・ソルタウからインスピレーションを受けたものだ。ヴィンテージウェアにも見られるようなレザーセットアップやライダースジャケットのほか、オパール加工でひび割れを表現したカットソー、“くもの巣”のようなニットなどによって、ソルタウの放つ狂気的な感覚を取り込んでいる。

■ハードなディテールデザインで強気に

 ジップやチェーンのディテール使いにも注目したい。MA-1ジャケットを彷彿とさせるミリタリーパンツは、大胆にジップを走らせて一層クールな雰囲気に。女性らしいアイテムであるバンドゥブラは、重量感のあるチェーンを付けることによって、強気なムードに引き寄せている。

■エクストリームなシルエット

 シルエットは極端な印象。極太のトラウザーや短くクロップドさせたボンバージャケット、袖と裾を切り落としてウエストの位置を高く設定したミニマムなジャケットなどがその好例だ。デニムのバギーパンツは、生地分量を誇張してボリューム感を増すことで理想のバランスに近づけたという。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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