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百貨店とSCの6月売上、4カ月連続でプラス 早めの梅雨明けで夏物好調
日本百貨店協会と日本ショッピングセンター協会が6月度の売上高を発表し、前年同月からは、新型コロナによる緊急事態宣言の反動で大きく伸びるとともに、梅雨明けが記録的に早かったことで夏物商材が好調だったことが分かった。
【前月は】百貨店とSCの5月売上、3カ月連続でプラスに 気温上昇で夏物も好調
■早めの梅雨明けもあり4カ月連続プラス
25日、日本百貨店協会が2022年6月度の全国百貨店売上高概況を発表した。売上高は前年同月比(店舗数調整後)11.7%増の4,143億19万6,000円となり、4カ月連続で前年同月比プラスだった。
前年にあった新型コロナ感染拡大による緊急事態宣言の反動に加え、早めの梅雨明けに伴い夏物衣料、服飾雑貨、UVケア商品が動いたという。お中元商戦の前半は、SNSの活用などもあり堅調に推移している。
■札幌と広島が20%超のプラス
都市別と都市以外の地区別は全てプラスに。都市の中では札幌(前年同月比:24.5%増、以下同じ)、名古屋(18.3%増)、広島(22.0%増)、福岡(19.2%増)で特に伸びている。一方、仙台(6.3%増)、横浜(8.3%増)で伸び率が1桁台に留まった。
都市以外の地区では北海道(10.0%増)、中国(9.8%増)、四国(7.3%増)、九州(6.9%増)と西日本で伸び率が大きめだった。
商品別売上高は多くの分野でプラスに。特に身の回り品(27.2%増)、美術・宝飾・貴金属(25.7%増)、菓子(14.7%増)、食堂・喫茶(57.5%増)などで伸び率が多き目だった。反対に子供服・洋品(9.6%減)、家電(2.1%減)、生鮮食品(4.2%減)、商品券(2.7%減)の4商品で前年割れとなった。
■ショッピングセンターも4カ月連続でプラス
同日、日本ショッピングセンター協会が6月度のSC販売統計調査報告を発表した。売上高は前年同月比10.6%増の4,611億7,151万2,000円となり、4カ月連続でプラスだった。
百貨店と同様に緊急事態宣言の反動があったほか、早めの梅雨明けにより夏物商材が動いた。また観光地のショッピングセンターでは修学旅行やシニア層の団体観光客が多く見られたという。
■北海道や札幌市が前年比約4割増
売上のうち、テナントが前年同月比13.6%増の3,680億9,142万9,000円。キーテナントが同0.3%増の930億8,008万3,000円となり、全体同様にどちらも4カ月連続でプラス。ただし、テナントは梅雨明け後の気温上昇で夏物衣料が好調だった一方、キーテナントは前年にあった緊急事態宣言による生活必需品の買いだめの反動により、小幅な上昇に留まった。
大都市とその他の地域は全てプラスに。大都市では札幌市(前年同月比:38.6%増、以下同じ)、大阪市(30.9%増)、広島市(30.1%増)、福岡市(29.5%増)で大きく伸びた。その他の地域では北海道(43.5%増)、中国(13.6%増)で2桁割合の伸び率だった。(記事:県田勢・記事一覧を見る)
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