2026年マーキュリー賞候補発表、ポール・マッカートニーが史上最高齢84歳で初ノミネート

2026年7月31日 22:24

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記事提供元:Tech Times

英国の優れた音楽アルバムを表彰する2026年マーキュリー賞(Mercury Prize)の最終候補(ショートリスト)12作品が発表された。84歳のポール・マッカートニーが創設34年目にして初のノミネートを果たしたほか、過去の受賞者2組やチャリティ・コンピレーションアルバムが選出されるなど、賞の歴史においても極めて特徴的な陣容となっている。授賞式は2026年10月22日にニューカッスルで開催される予定だ。

■創設34年目で初のノミネートを果たしたポール・マッカートニー

英国音楽界において最も驚くべき事実の1つは、数々の名曲を手掛け世界的な売上を誇るポール・マッカートニーが、1992年のマーキュリー賞創設以来一度もノミネートされてこなかったことだ。BBC Radio 6 Musicの番組内で発表された2026年の候補一覧において、ついに彼の名が刻まれた。

対象となったのは、2026年5月にリリースされ全英アルバムチャートで初登場1位を獲得した19作目のソロスタジオアルバム『The Boys of Dungeon Lane』だ。アンドリュー・ワットと共同プロデュースした本作は、ビートルズとして世界的な現象となる前の幼少期や形成期を振り返る内容となっている。

84歳でのノミネートは、2025年に『Transform Me Then Into a Fish』で選出されたフォーク界の先駆者マーティン・カーシーと並び、同賞の史上最高齢タイ記録となる。

■受賞の歴史と地域性を象徴する候補ラインナップ

2024年にスポンサー離脱に伴い授賞式の中止を余儀なくされたマーキュリー賞は、2025年に初めて開催地をロンドン国外のニューカッスルへ移転した。同イベントは約8,000人の来場者を集め、地域に推定87万4,724ポンド(約116万3,383ドル/約1億8,730万円、1ドル=161円換算)の経済効果をもたらした。

2026年の候補選出には、こうした賞の再定義の試みが反映されている。34年の歴史でわずか2例目となるチャリティ・コンピレーション盤の選出や、授賞式の開催地ニューカッスルを拠点とするジャズバンドKnatsの『A Great Day in Newcastle』の選出は、現在の同賞が描く英国音楽のあり方を示している。

■過去の受賞者や実力派が火花を散らす混戦模様

2026年の候補には、過去に受賞経験のあるアーティストが2組含まれている。1993年(第2回)の覇者スウェード(Suede)が『Antidepressants』で通算3度目のノミネートを果たした。また、2019年に『Psychodrama』で受賞したデイヴ(Dave)も『The Boy Who Played the Harp』で2度目の候補入りを果たしている。

さらに、RAYEが『THIS MUSIC MAY CONTAIN HOPE.』で2023年に続く2作連続のノミネートを達成。フローレンス・アンド・ザ・マシーン(Florence + The Machine)は6作目のアルバム『Everybody Scream』で通算4度目の候補となり、未だ受賞のない最多ノミネートアーティストの一人として注目を集めている。オリヴィア・ディーンの『The Art of Loving』もリストに名を連ねた。

■史上2例目となるチャリティ盤『HELP(2)』の選出

今年の候補において最も異彩を放つのが、War Child Recordsが制作したチャリティアルバム『HELP(2)』だ。コンピレーション盤のノミネートは、1995年のボスニア紛争支援作品『HELP』以来、34年で2例目となる。

ジェームス・フォードがプロデュースを務めた本作は、2025年11月にアビイ・ロード・スタジオで録音され、2026年3月に発売された。アークティック・モンキーズ、フォンテーヌD.C.、パルプ、デペッシュ・モード、イングリッシュ・ティーチャー、オリヴィア・ロドリゴなど豪華アーティストの楽曲が収録されている。売上は紛争地域の子供たちを支援する国際人道支援団体War Childに寄付される。

■新星たちの台頭と選外となった有力作

初ノミネート組では、リトル・ミックスのジェイド(JADE)のソロ作『That's Showbiz Baby!』や、アイルランド・ゴールウェイ出身のダヴ・エリスによるデビュー作『Blizzard』、ニューカッスルのジャズバンドKnats、対象期間の最終日(2026年7月17日)にリリースされたニア・アーカイヴスの『Emotional Junglist』などが選出された。

一方で、事前に有力視されていたリリー・アレンの『West End Girl』やブラッド・オレンジの『Essex Honey』、ザ・ラスト・ディナー・パーティの2ndアルバムなどは惜しくも選外となった。

■授賞式の日程と受賞による経済的影響

受賞者には賞金2万5,000ポンド(約3万3,250ドル/約535万円、1ドル=161円換算)が贈られる。同賞の受賞は売上の劇的な増加をもたらすことで知られ、過去にはエルボー(Elbow)が受賞後に週間売上700%増、The xxが1日で450%増を記録した例もある。

2026年の受賞者は、10月22日(木)にニューカッスルのユーティリタ・アリーナで開催される授賞式にて発表され、BBC Musicを通じて放送される予定だ。

■注目ポイントQ&A

●ポール・マッカートニーはこれまでマーキュリー賞にノミネートされたことがありますか?

いいえ、今回が初ノミネートです。賞の創設から34年目、84歳での選出となり、2025年にノミネートされたマーティン・カーシーと並び史上最高齢タイの記録となります。対象作『The Boys of Dungeon Lane』は2026年5月に全英1位を獲得しました。

●チャリティアルバム『HELP(2)』のノミネートが注目される理由は何ですか?

マーキュリー賞の34年の歴史において、コンピレーションアルバムがノミネートされるのは1995年の『HELP』以来2例目だからです。アークティック・モンキーズやオリヴィア・ロドリゴなど多数の豪華アーティストが参加しており、紛争地域の子供たちを支援する団体War Childへ寄付されます。

●2026年マーキュリー賞の授賞式はいつ、どこで開催されますか?

2026年10月22日(木)に英国ニューカッスルのユーティリタ・アリーナで開催されます。ロンドン以外での開催は2年連続となります。候補アーティストによるライブパフォーマンスも行われ、BBC Musicで放送される予定です。

●2026年の候補に選ばれた新進アーティストにはどのような人がいますか?

ニューカッスルのジャズバンドKnats、アイルランド出身のシンガーソングライターであるダヴ・エリス、ジャングル/ドラムンベースの領域で活躍するニア・アーカイヴスなどが初または注目のノミネートを果たしています。

元記事: Mercury Prize 2026 Shortlist: McCartney’s First Nod Heads Record-Breaking Field

※この記事はTech Timesから提供を受けた記事を日本向けに翻訳・編集したものです。

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