仏政府、民営化した仏電力会社を再国有化 原発建設も推進へ

2022年7月9日 08:21

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記事提供元:スラド

フランス政府は6日、株式を公開し一度は民営化していた電力会社「フランス電力(EDF)」を国有化すると発表した。EDFは現在、国が84%、従業員が1%、機関・個人投資家が15%の株を保有しているが、政府がすべての株式を取得し、完全に国有化をおこなうとしている。ウクライナ情勢を受けて、エネルギー安全保障を確保し、国家主導で原発開発を進める方針が必要であるとしている(時事ドットコムNHK産経新聞AFPBB News)。

エリザベット・ボルヌ首相は6日におこなった施政方針演説の中で、「われわれは電力生産を完全に管理すべき。戦争の結果に向き合い、将来に備えるためにも、自立性を確保せねばならない」と述べ、ロシアのガス供給停止の可能性に備える必要があるとした。再生可能エネルギーの普及とあわせて、新たな原発の建設を推進する方針を示している(ロイターBloomberg)。 

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