SFC、FOSS開発者にGitHub使用やめるよう呼びかけ

2022年7月4日 07:51

印刷

記事提供元:スラド

Software Freedom Conservancy (SFC) が GitHub の使用をやめると宣言し、他の FOSS プロジェクトが GitHub の使用をやめられるよう手助けする長期的な計画を発表した(SFC のブログ記事The Register の記事)。

SFC では GitHub がプロプライエタリソフトウェアであることや商用プロジェクトを受注していること、コピーレフトの考え方に否定的であること、Microsoft の子会社であることなどを理由に以前から GitHub の使用に賛成してはいなかったが、今回の動きは GitHub が AI ペアプログラマーサービス「Copilot」の一般提供開始をアナウンスしたことがきっかけのようだ。

Copilot の学習には GitHub でホスティングしたコードのみを使用したと説明されているが、ソフトウェアライセンスの問題が明確になっていないという。GitHub 前 CEO の Nat Friedman 氏が ML システムの学習に公開データを使用することはフェアユースにあたると述べているものの、SFC は法的な判断が出ていないと反論する。AWS が先日プレビュー版の提供を開始した同様のコード生成ツール CodeWhisperer も Copilot と同様に機械学習によるコード生成ツールだが、学習に使用したコードのライセンスを尊重する姿勢ははるかにいいとのこと。

SFC は GitHub の使用をやめるための情報を提供する特設サイト「Give Up GitHub」を公開しており、GitHub に代わるオープンソースなホスティングサービスとして Codebergsourcehut、セルフホスト型サービスとして GiteaGitLab Community Editionsourcehut を挙げている。 

スラドのコメントを読む | オープンソースセクション | オープンソース | マイクロソフト | 人工知能 | 著作権

 関連ストーリー:
au など KDDI 回線利用の通信に大規模障害 2022年07月03日
GitHubのテキストエディタ「Atom」、開発終了が発表される 2022年06月11日
GitHubでPull Requestの宛先に誤って40万人のチームを指定してしまい祭り状態に 2022年06月08日

※この記事はスラドから提供を受けて配信しています。

関連キーワード

関連記事