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クレカ積立投資のメリットとデメリットは? 自身の優先度を明確にして活用を
通常、投資をする際には現金を用いる。最近ではクレジットカードを利用した積立投資が注目されており、各社特色のあるサービスを展開している。ここで改めて、クレジットカードを使った投資のメリットとデメリットについて確認しておきたい。
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現在、クレジットカード決済で投資が可能な主な証券会社は、楽天証券、SBI証券、マネックス証券だ。それぞれ提携しているクレジットカードで投資をすることで、ポイント還元などのメリットが得られる。投資対象は投資信託を中心とした国内株式などで、購入方法はいずれも積立購入のみで、スポット購入はできない。
クレジットカードでの積立投資の効果として、毎月均等に購入ができるという点がある。一般的な積立投資は、毎月一定金額が指定の普通預金口座から自動引き落としされる。この際、口座の残高不足で一定金額が引き落とされない場合はその月は購入できないことになる。一方クレジットカードでの積立購入を設定している場合、残高不足になることはなく毎月一定金額を購入し続けることができる。
毎月一定金額を購入することの最大のメリットとして、ドルコスト平均法の効果が最大に発揮できるという点が挙げられる。ドルコスト平均法とは、価格の変動がある投資信託など金融商品を毎月一定金額で購入し続けることだ。定額購入法とも呼ばれる。
ドルコスト平均法による積立購入を長期間継続することで、より運用結果を安定させる効果がある。そのため、毎月コンスタントに購入し続ける方がより効果が高い。これらのことから、積立投資をする場合は確実に残高を用意しておくか、残高を気にせずクレジットカード利用で購入できるようにしておきたい。
一方、積立投資をするために提携しているクレジットカードを作成するのは、注意も必要である。すでに保有しているクレジットカードを用いて積立設定が可能な場合は、利用を検討しても良いだろう。
だが新規作成する場合は、いったん手持ちのクレジットカードを整理することもおすすめしたい。クレジットカードはそれぞれに利用額が設定されており、上限額は個人の信用情報などを基に定められている。投資専用で作ったつもりのカードでも、つい他のクレジットカードの利用枠が足りない場合などに投資以外で利用してしまうかもしれない。もちろん、使うこと自体は問題ない。だがすでに他のクレジットカードを使いすぎている場合や、返済に遅れが生じている場合などは、投資をはじめること自体を待った方が良い。
クレジットカードは後払いの清算方法であり、決済時に手持ちの金銭がなくとも購入ができる便利な仕組みである。積立投資にも使えるとなるとさらに便利である。
だが本来投資とは余裕資金の範囲で行うものであるため、後払いにして支払いが滞る金額では意味がない。そのため、クレジットカードによる積立投資をする際には、メリットとデメリットの両方をしっかり検討したい。
これらを基に、自身の場合はいくらまでならコンスタントに投資に回せそうかを計画し、より安定した長期投資へつながるように準備することがおすすめである。(記事:大野 翠・記事一覧を見る)
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