楽天がターゲットのフィッシングサイト広告乱立 二要素認証未対応も一因か

2022年6月16日 11:36

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記事提供元:スラド

ack.ioさんのツイートによれば、Googleで「楽天トラベル」を検索すると、楽天トラベルそのものに見えるといった偽装サイトの広告が増えているそうだ。同氏がリンク先をクリックするとxyzというドメインのサイトに繋がった。しかしリンク先のサイトのデザインは楽天トラベルそのものとなっており、間違って契約してしまう可能性もあると指摘している。同氏によれば、同じデザインでドメイン違いのものが数多く出回っているようだ(Togetter)。

またTogetterのまとめによれば、「楽」と「天」の間に半角スペースを入れることにより、Google広告のチェックをすり抜けているといった指摘も出ている。Google公式の広告リンクであることから、ドメイン関係のチェックをあまりしない傾向のあるスマートフォン世代などが間違って契約してしまう可能性もあるかもしれない。楽天側もこうした偽装サイトに対する警告は出しているものの(その1その2)、現時点ではトップページから分かりやすい場所には警告にリンクが張られていないようだ。楽天はウォレットのような一部を除いて2段階認証がないことから、フィッシング詐欺に遭いやすいのではといった指摘もあった。なお同様の指摘はかなり前からあったようだ(ゼロからBLOG)。

nemui4 曰く、 一休.comでも同様のサイトが発生しているらしい。

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