Google、AI倫理懸念のエンジニアを守秘義務違反で休職処分に

2022年6月15日 11:42

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記事提供元:スラド

headless 曰く、 Google が AI 倫理の調査を担当するエンジニア Blake Lemoine 氏を有給の休職処分にしたそうだ(Medium の記事The Guardian の記事The Verge の記事Ars Technica の記事)。

Lemoine 氏は Google の AI チャットボット生成システム LaMDA (Language Model for Dialog Applications) の調査を担当しており、休職処分は Lemoine 氏が社内で提起した AI 倫理の懸念に関連するものだという。Google は守秘義務ポリシー違反だと説明しているそうだ。Lemoine 氏は有給の休職が解雇の準備段階であり、AI 倫理にうるさい研究者を排除しようとしているのだと主張する。

Lemoine 氏は The Washington Post のインタビューで LaMDA を物理学の知識がある 7 ~ 8 歳の子供のようだと形容しており、LaMDA が意識を持っていると Lemoine 氏が主張したため休職処分になったとも読める報道も多い。ただし、Lemoine 氏が公開した LaMDA へのインタビュー (チャットログ) では LaMDA 自身が意識を持っていることを肯定している。

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