アン ドゥムルメステール 2022年秋冬コレクション - 黒が放つエレガンス

2022年6月1日 07:37

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記事提供元:ファッションプレス

 アン ドゥムルメステール(ANN DEMEULEMEESTER)の2022年秋冬コレクションが発表された。

■エレガンスと新時代

 “原点回帰”をキーワードに展開された2021年秋冬コレクション2022年春夏コレクション。ブランドのアイデンティティを色濃く反映しつつ、男女の垣根を超えるディテールをさり気なく落とし込むことで、アン ドゥムルメステールの新時代を表現した。

そして今季も引き続き、エレガンスや心地よさに重きを置きながら、ブランドの本質を追求していく。

■しなやかな黒のムード

 ワードローブのベースとなるのは、潔い黒色×ロング丈のテーラードスタイル。ともすれば重い印象を抱かせるブラックだが、しなやかな流線型のラインを描きつつ抜け感のある深いVネックに仕上げることで、軽やかなムードを纏わせた。

 一口に黒といっても、作為的な生地使いによって表情を異にする。ハードな黒光りを放つレザーコートがある一方で、柔らかく軽やかなカシミア素材を使用したシングルブレストジャケット、手作業によるクラシカルなピンストライプスーツなどが展開された。

■グレーが映す“気分”

 また今季において特筆すべきは、黒からグレーへと移り変わるトーンオントーンが採用されている点。白黒つけるのではなく、柔らかさと強さを兼ね備えたグレーが差し込まれていることに、憂いを帯びた秋冬の季節感やグラデーションのような“気分”の投影が感じられる。

■オーセンティックを崩す“付け襟”

 オーセンティックなスリーピーススーツがある中で、それらを着崩したルックが存在感を放つ。ベストを引き延ばしたかのようなロング丈のジレには、ゆったりとしたシルエットのパンツをレイヤードし、シャツの代わりに“付け襟”を差し込んで。さらに、歩くたびに揺れるロングリボンを添えることで、フォーマルさと遊び心を違和感なく同居させた。

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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