梅雨時から盛夏に向けての車の対応 その2

2022年5月27日 11:04

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コーティング剤はガラス面に塗布するタイプと噴霧するタイプを使っている ©sawahajime

コーティング剤はガラス面に塗布するタイプと噴霧するタイプを使っている ©sawahajime[写真拡大]

 今回も、車の利用に関して、これからの長雨対策や猛暑の対応についてのヒントを見て行きたい。

【前回は】梅雨時から盛夏に向けての車の対応 その1

 前回は濡れた雨傘が車室内で乾いてゆく段階で「防水マットの活用」「車内の換気」「サイドバイザー」に触れた。

 車内に侵入した水分は、最終的にはガラス部分の汚れに繋がる。安全運転に欠かせない「前方視界」の確保に、少なからず影響を与えかねないから、冒頭に触れた訳だ。

 引き続き、「前方視界確保」に関するテーマでいろいろ見て行こう。

●ウインドウオッシャー液

 雨の降り始めや雨上がりには、路面から撥ね上げられた泥がフロントグラスを汚す。こんな場合は、ウインドウオッシャーを多用して、前方視界を確保する事になる。

 勿論、雨天以外にも走行中に窓ガラスにぶつかって潰れた虫の死骸等を洗い流したり鳥の糞を流したりと、結構出番がある。本当はウインドウオッシャー液を補充するのが正しいが、少なくとも冬季、凍結する様な気温の時期以外は、水道水で十分だ。

 洗車した際に、時々補給しておくと良い。

●非常用に積んでおく水

 筆者は現役時代、市街地を離れた地域にある関係先へ訪問する事が多かった時期には、非常用の食糧と、「飲料水」で2リッター程度の容量のペットボトルを積んでいた。

 非常時に備えてで、水は飲用だが、ラジエーターの冷却水不足時の用心の為でもあった。他に「バッテリーの補水」や「ウインドウオッシャー液」として流用する事も想定していた。

 特にバッテリーの補水は本来「蒸留水」であるべきで、「ミネラルウォーター」とかは絶対NGだ。「普通の水」である事が必要だから、ペットボトルの飲料水も意識して選定していた。

 但し、駐車した車に行くと、鳥の糞がベッタリとかの場合には、勿体ないから、空いた容器に水道水を入れたものも積んでいて、それを使って洗車ブラシで掃除した。

●ワイパーブレードの点検

 ワイパーブレードから異音が出たり、拭き残りの線が出たりすれば早期の交換がお勧めだ。それより進んで、ゴムが劣化したり硬化したり、切れ目が出ているものは論外だ。

 補修用のワイパーブレードは、昔はゴム部分(薄い金属板が挟まれている)のみで売られていた。これを組み替えるには、「アーム部分」からゴム部分をホールドしている「ゴムブレードを保持する部分」を取り外す。

 それからガラス面を拭う「ゴム製のブレード」を「保持部分」から抜き出し、新しい部品と差し替えるという、少々面倒な作業が必要だった。

 昨今は、ゴム部分が既に保持部分に組み込まれた状態で売られている方が多くて、古いブレード部分をアームから外して差し替えるだけで交換が完了する。劣化したまま使用して、横着してガラス面を傷付ければ、結果高くつく。

 ワイパーブレードは金額的にも大して高額では無いので、前方視界確保の為には、まめに交換するのが望ましい。筆者は、新品部品を常時トランクに備えている。経年劣化以外にも、万一いたずらで壊されても対応可能だからだ。

●ガラスコーティング

 ガラスコーティングは好まない人もいるが、今まで気にしていなかったのなら、試してみる価値はあると思う。

 コーティング作業直後なら、降雨状況にもよるが、ガラス面に落ちて来た雨粒は走行風でワイパーを動かさなくても後方に飛んで行く。

 コーティング材には、「直接ガラス面に塗り付けて、拭き上げるタイプ」と、「ガラス面に吹き付けて、拭き上げるタイプ」がある。従来は、塗るタイプを常用していたが、最近はスプレータイプを使っている。

 ワイパーブレード劣化の兆候として、雨中の走行中に拭う際に音が出始めたら、交換は後日にするとして、ワイパーを動かしながらスプレーすれば、暫定的に症状を抑える事が出来るのが理由だ。

 ヒントは、まだあるが次回としよう。(記事:沢ハジメ・記事一覧を見る

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