「Hello」だけでない、イギリス英語でのカジュアルな挨拶の仕方

2022年5月23日 08:13

印刷

 先日は「How are you?」について、気の利いた言い換え表現を紹介したが、さらにその前、冒頭の挨拶である「Hello」についてもさまざまな表現がある。今回は、おもにイギリス英語でよく聞かれる「Hello」の代わりの挨拶表現について紹介したい。

【こちらも】「How are you?」よりも気の利いた英語の挨拶の仕方

 もちろん「Hello」で何の問題もないのだが、友だちや家族相手に毎回「Hello」ではフォーマルすぎるのも確かだ。そこで、カジュアルな関係でよく耳にする、イギリス人にとってナチュラルに聞こえる挨拶表現を2つ紹介しよう。

■All right?

 「All right?」自体はおなじみの表現だろう。「大丈夫?」と聞かれて「はい、大丈夫です。」と答える場合、「All right?」、「Yes, I feel all right.」となる。しかし、「Hello」の代わりに挨拶として用いられるケースはどうだろうか。

 イギリス人は知り合いに挨拶する時、「Hello」の代わりにこの表現をよく使う。べつに「大丈夫?」と声をかけているわけではなく、感覚としては、アメリカ人が親しい相手に「What’s up?」と挨拶するようなものだ。フランクに訳せば、「最近どう?」ぐらいになるだろうか。「Hello」と「How are you?」を一緒にしたようなニュアンスで、「All right, how’s it going?」などと言うこともよくある。

 挨拶なのでこれ以上付け加えることはない。答える方も気軽に「Yeah, I’m all right.」程度で返すのがふつうだ。長々と自分の状態を説明する必要はない。

■What’s happening?

 「What’s happening?」も「Hello」代わりの挨拶としてよく使われる表現だ。ただ、「All right?」が「Hello, how are you?」の意味合いで使われるのに対して、「What’s happening?」は若干ニュアンスが違う。「What’s happening?」は、「Hello」と同時に「What are you doing?」と尋ねているような感じだ。

 親しい間柄では、「What’s happening, mate? How’s the family?」といったフレーズがよく聞かれる。これは、最初の部分で相手が何をしているかを、後半で家族のことを尋ねている。このように、イギリスでは挨拶の際に相手の家族について尋ねることも珍しくない。

 上記の問に対する答えとしては、買い物に行く途中であれば「Oh, I’m just going down to the store. Yeah, my family is okay.」などが予想される。また、こちらから挨拶した場合であれば、相手からは続けて「How about you? What’s happening with you?」などと返してくれるだろう。同じように、今ちょうどやっていること、家族は元気なことなどを簡潔に答えるとよい。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

関連キーワード

関連記事