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【映画で学ぶ英語】『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』の名言5選
4月8日に公開された『ファンタスティック・ビーストとダンブルドアの秘密』は「魔法ワールド」の11作目となるファンタジー映画だ。「ハリー・ポッター」シリーズの原作者・J・K・ローリングが原作・原案・脚本を務め、同シリーズと世界観を共有している。
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本作は、シャイな魔法生物学者・ニュート・スキャマンダーを主人公にした「ファンタスティック・ビースト」シリーズの3作目。闇の魔法使い・ゲラート・グリンデルバルドとの戦いが本格化する一方、ホグワーツ魔法魔術学校の校長・ダンブルドアの過去の秘密も明らかにされる。
今回はこの映画から、個性的なキャラクターたちの名言を5つ紹介したい。
■ I really hope you didn’t spend all day coming up with that.
前作で本を通して助言を与えていた呪文学の教師・ユーラリーは、本作で本格的にダンブルドア陣営に加わることになった。まず彼女はマグル(魔力を持たない普通の人間)であるジェイコブに近づくため、彼の店の前でチンピラに絡まれる狂言を仕組む。
しかし、協力者のいとこ達の演技が下手なため、彼女は「それを思いつくのに1日中かかったのではないといいけど」とからかった。
このセリフのcome up withは、アイデアなどを「考え出す、思いつく」という意味のイディオムである。
■ It’s working on me right now.
史上最悪の黒い魔法使い・グリンデルバルドは未来を予見する能力があるため、ダンブルドアたちは彼を混乱させる作戦に出る。
序盤の列車のなかでニュートから作戦の説明を受けたジェイコブは、それだけでこんがらがり、「俺には(混乱の)効果が表れている」と言う。素直な性格のジェイコブは深読みしないため、ダンブルドアの作戦にはもってこいということか。
ここでwork onは「作用する、影響を及ぼす」という意味。さらに、「修理・治療する、(仕事・研究に)従事する」という意味もあることを覚えておきたい。
■ Who wouldn’t like our chances?
100年に1度の強力な魔法使いに対抗するためダンブルドアが集めたのは、一癖ある魔法使いたちに人間が加わった「デコボコチーム」だ。
この顔ぶれに皮肉屋のテセウスは、「俺たちに勝ち目があると誰が思うだろうか」と言う。しかし、こうしてグリンデルバルドを油断させることがダンブルドアの目論見なのかもしれない。
Like someone’s chancesは「あるひとが勝ったり、成功したりするチャンスがあると思う」という意味の成句。I like their chancesと言えば「彼らに勝ち目があると思う」という意味である。
■ And that’s what matters... trying.
今作では、アルバス・ダンブルドアや彼の弟、妹の過去の秘密が明らかにされる点も見逃せない。終盤に差し掛かり、自らのあやまちを後悔するダンブルドアにニュートは、「あやまちを改めようとすることはできる」と言う。
さらにニュートは「大切なのは、やってみることだ」と付け加えた。このセリフのようにthat’s what mattersは、なにか説明したあとで重要なポイントを強調するのに便利な一言として覚えておきたい。
■ For the record, nobody ever died playing three-card monte.
映画の終盤、ダンブルドアたちは「5つの魔法のトランク」を持ってグリンデルバルドに立ち向かう。この作戦のことをジェイコブはカードマジック・スリーカードモンテにたとえた。
スリーカードモンテとは、3枚の裏返したトランプのカードのなかから、どれが当たりのカードであるか観客に当てさせるゲーム。簡単な仕掛けでどのカードを選んでもハズレになるため、大道でいかさま博打に使われることもあるトリックである。
For the recordは、相手に覚えておいてもらいたいことを言い足すときに使えるイディオム。
「スリーカードモンテで死人が出たことはないけれど」とジェイコブが付け加えたところに、今回の作戦がいかに危険であるか暗示されている。(記事:ベルリン・リポート・記事一覧を見る)
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