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「Can you tell?」「Are you with me?」分かりそうで分かりにくい英語のフレーズ
ネイティブが日常的に使う英語のなかには、単語はとても簡単なのに非ネイティブには意味が分かりにくいものがいくつかある。たとえば、「Can you tell?」や「Are you with me?」だ。すぐにピンと来なかった人は、ぜひこの機会にその意味と使い方を覚えてほしい。
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■Can you tell?
「Can you tell?」を直訳的に考えると、「言うことができますか?」などと思ってしまうかもしれない。もしくは、少し頭をひねって、「説明できる?」や「教えてくれる?」といった意味ではないかと思うかもしれない。だがこのフレーズは、他人が何かを言うことができるかと尋ねているのではない。「Can you tell?」を別の言い方で表すなら、「Is it obvious?」が意味的にぴったりだ。
ここで言う「Can you tell?」の「tell」とは、「say」や「talk」といった意味ではなく、「notice(気づく)」のことだ。「tell」は、言葉を発するという意味を持つだけでなく、「気づく」や「感じる」など五感で捉えられるあらゆることが表現できるのである。
会話で「Can you tell?」と言う場合、相手が自分の変化に気づいているかを尋ねている。たとえば、「髪を切った」などの外見の変化や、「いつもより機嫌が悪い」など内面の変化でもよい。そういう時に「Can you tell?」と言うと、相手がはっきり気づいているのなら「I can tell.」、うすうす気づいているのなら「I was just wondering.」などと答えてくれるだろう。
■Are you with me?
誰かに「Are you with me?」と言われた時、何を尋ねられているのかすぐ分かるだろうか。もちろん、あなたがその人と一緒にいるかとか、隣にいるかとか言った物理的なことではない。
「Are you with me?」を分かりやすく言い換えるなら、「Do you understand?」だ。自分の話を相手が理解しているか確認する時に、「Are you with me?」を使う。
「Do you understand?」と言うと、「私の言っていることが分かりますか?」のように、聞きようによっては相手の理解力を疑っているかのように捉えられる、失礼な言い方になる。「Are you with me?」はそれよりソフトで、日常会話で使っても失礼はない。日本語にすれば、「大丈夫?」、「分かる?」、「(話に)ついてこれてる?」といったニュアンスだろう。
なお、「Do you understand?」よりソフトな言い方と述べたが、それでも目上の人に対してや、ビジネスシーンで使うにはカジュアルすぎるかもしれない。そういう場合は、「Am I making sense?」がよいだろう。こう言えば、「相手が理解できているか?」ではなく、「自分の言うことに筋が通っているか?」との確認になる。マナーとしてはこちらの方がいいだろう。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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