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英語で仕事を表す単語「job」と「career」の違いとは?
「仕事」を表す英単語はさまざまだ。堅い言い方では「occupation」、「profession」、「vocation」などがあるが、日本語でもそのまま通じるほど一般的な名詞に「job」と「career」がある。「なんとなく違いがわかっているようで、厳密なニュアンスはわからない」という人のために、今回は「job」と「career」の違いについて紹介する。
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■jobの意味と表現
「job」の基本的な意味は、「お金のためにする個々の仕事」と言うとわかりやすいだろう。「a full-time job」と言えば一般的に週40時間程度の仕事のことを指し、「a part-time job」は「パート」として日本語でも通じるように、週25時間以下の仕事と言ってよいだろうか。また、同時に複数の「job」を持つこともできる。いずれにせよ、その仕事には収入が伴うわけだ。
「job」を使った表現には、たとえば、「仕事を探している」と言う時に使える「job hunting (searching)」がある。「I’m still job hunting (searching).」のように動詞として使える便利な表現だ。
ちなみに、仕事を表す英語と言うと「work」が思い浮かぶかもしれないが、この単語は非常に意味が広く抽象的だ。お金をもらってする個別の仕事についても用いることができるが、芸術作品を「work」と呼ぶこともある。広く「何かを生み出すための活動」という概念で捉えておくとよいだろう。
■careerの意味と表現
「career」は、日本語の「キャリア」のイメージで基本的に間違いない。詳しく説明すると、「生涯で積み上げてきた仕事上の役割、経験、スキル、経歴などをトータルで表したもの」というのが基本的な概念になるだろう。
したがって、「career」にはこれまで経験してきた「job」すべてが含まれる。「I have a career in teaching.(教育のキャリアがある)」に対して、「My first job was teaching in high school.(最初の仕事は高校で教えたことだった)」とするとわかりやすいのではないだろうか。
また、「career」には「job」とは呼べないお金が伴わないものも含まれる。受けた教育や仕事に役立つ経験などもすべて「career」になるわけだ。
「career」を使った表現として、ここでは「a promising career」と「to ruin your career」を挙げておこう。
前者は、その将来に多くの可能性があるキャリア、つまり、将来有望なキャリアのことだ。「She has a promising career in politics.(彼女は政治の世界で将来有望だ)」などと用いる。
「to ruin your career」は、「ruin(破滅)」からもわかるように、「キャリアを台無しにする、めちゃめちゃにする」という意味だ。「Don’t ruin your career by trusting the wrong person!(信頼すべき人間を誤って、自分のキャリアを台無しにするな)」のように使える。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る)
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