キース・へリングのアート約150点が揃う展覧会「混沌と希望」山梨で

2022年4月10日 17:40

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記事提供元:ファッションプレス

 「中村キース・ヘリング美術館開館15周年記念展:混沌と希望」が、山梨の中村キース・ヘリング美術館にて2022年5月14日(土)から2023年5月7日(日)まで開催される。

■キース・ヘリングを紹介する世界で唯一の美術館、開館15周年

 中村キース・ヘリング美術館は、ニューヨークを拠点に活動したアーティスト、キース・ヘリングを紹介する世界で唯一の美術館。八ヶ岳の麓に位置する小淵沢に、2007年に開館した。

 館長を務める中村和男は、ニューヨークで《スリー・リトグラフス(ピープル・ラダー)》に出会ったことをきっかけに作品の蒐集を開始。現在ではキース・へリングの作品300点に加え、記録写真や映像、生前に制作されたグッズなど500点以上の資料を収蔵している。

■キース・へリングのアート作品約150点を展示、「混沌と希望」を紐解く

 中村キース・ヘリング美術館の開館15周年を記念して行われる本展では、新収蔵のペインティング作品《無題》をはじめ、ニューヨーク市地下鉄で1980年から約5年間制作された「サブウェイ・ドローイング」など、コレクションの核となる約150点を展示。開館初年度の展覧会「混沌から希望へ」を再考し、そのコンセプトを紐解いていく。

 キース・ヘリングがニューヨークに飛び込んだヒップホップ黎明期の1978年は、混沌と秩序、絶望と希望が混在する時代だった。そんな中、わずか5年という短い期間の間にスターダムを駆け上がり、世界を飛び回っていた最中にエイズを発症。キース・へリングは31歳という若さでこの世を去った。

 ポップな色使いやタッチで人気を誇るキース・へリングの、底抜けに明るいアート作品の裏には、混沌とする社会への訴えや内なる苦しみ、希望と自由への強い想いが描かれている。作品の数々からは、価値観の多様化が求められる、激動の現代にも共鳴するエネルギーを見て取ることができるだろう。

【詳細】
中村キース・ヘリング美術館開館15周年記念展:混沌と希望
会期:2022年5月14日(土)~2023年5月7日(日)
会場:中村キース・ヘリング美術館
住所:山梨県北杜市小淵沢町10249-7
休館日:定期休館日なし ※展示替え等のため臨時休館する場合あり。
開館時間:9:00~17:00(最終入館16:30)
観覧料:大人 1,500円 / 16歳以上の学生 600円 / 障がい者手帳をお持ちの方 600円 / 15歳以下 無料
※各種割引の適用には身分証明書の提示が必要。

All Keith Haring Artwork (C)Keith Haring Foundation
Courtesy of Nakamura Keith Haring Collection.

※本記事はファッションプレスニュースから配信されたものです。ファッションプレスでは、ブランド、デザイナー情報、歴史などファッション業界の情報をお届けしています。

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