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【注目銘柄】ファーマフーズは大阪万博参画と卵殻膜繊維の材料株人気高める
ファーマフーズ<2929>(東証プライム)は、今年3月24日に大阪・関西万博への参画を発表し、28日には市場参入した卵殻膜繊維が、NHKの経済番組で紹介されており、材料株買いが再燃している。[写真拡大]
【日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部】
ファーマフーズ<2929>(東証プライム)は、今年3月24日に大阪・関西万博への参画を発表し、28日には市場参入した卵殻膜繊維が、NHKの経済番組で紹介されており、材料株買いが再燃している。今2023年7月期業績は、第2四半期(2022年8月~11月期、2Q)累計業績を上方修正しながら通期業績を期初予想の据え置きとしてやや失望されたが、それでも連続して過去最高を更新することから、ファンダメンタルズ面からも株価押し上げ材料として見直されている。
■戦略的基盤素材の「タマゴ」が次々とアップサイクル展開
大阪・関西万博は、ドバイ万博が今年3月31日に閉幕した後を受け、次の万国博覧会として2025年4月13日から10月13日まで大阪夢洲で開催され、想定入場者数は約2820万人、経済波及効果は約2兆円と試算されている。同社は、同万博の大阪パピリオンに戦略的基盤素材「タマゴ」をコンセプトに『タマゴは地球人を救う』をテーマにして参画する。卵殻膜繊維は、年間26万トンも廃棄される未利用資源の卵殻のアップルサイクル事業として卵殻膜を高度利用して繊維や植物活力剤として開発し市場参入したもので、NHK番組では繊維の抗菌・消臭効果や製品開発が紹介された。
一方、今7月期業績は、2Q累計業績を上方修正し大幅続伸して2Qとして過去最高となったが、7月期通期業績は、第3四半期以降も積極的な投資を継続するとして期初予想を据え置いた。売り上げ606億3100万円(前期比29.7%増)、営業利益57億7300万円(同1.8%増)、経常利益57億8800万円(同0.4%増)、純利益40億2100万円(同4.7%増)と見込んでいるものだが、それでも純利益は、過去最高(38億4100万円、2021年7月期)を連続更新する。「ニューモ育毛剤」の累計出荷数が1200万本を突破し、まつ毛美容液も発売4カ月で累計出荷数が、20万本を超え、昨年12月は1カ月で10万本出荷するなど主力商品が好調に推移していることからも7月期通期業績の上ぶれ期待も高い。
■GC示現で上昇トレンド転換し信用取組倍率も1倍と好需給
株価は、昨年12月の卵殻膜繊維参入発表で年初来高値2284円まで買い進まれる場面もあったが、ロシアのウクライナへの軍事侵攻に伴う全般相場のリスク・オフが波及して年初来安値1390円と売られ、下げ過ぎ修正に2Q累計業績の上方修正、万博参画、卵殻膜繊維報道が続いて2000円大台を回復した。テクニカル的にも、この間、25日移動平均線が75日移動平均線を上抜くゴールデンクロス(GC)を示現して上昇トレンド転換を示唆した。また信用取組倍率も1.09倍と拮抗し逆日歩がつく好需給となっている。PERは、14倍台と東証プライム市場の全銘柄平均並みにとどまっており、年初来高値2284円抜けから次の上値フシとして昨年11月高値2788円が意識されよう。(情報提供:日本インタビュ新聞社・株式投資情報編集部)
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※この記事は日本インタビュ新聞社=Media-IRより提供を受けて配信しています。
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