2月のバイト時給、求人4社ともプラス 給付金やワクチン接種で事務系に需要増

2022年3月16日 08:16

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 求人サイトを運営する各社が2022年2月度のアルバイト時給動向を発表し、給付金やワクチン接種に伴う人材需要のある事務系や、飲食・サービス系を中心に時給が大幅アップしたことが分かった。

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■アイデムは西日本が大幅アップ

 8日、アイデムが2月度の「パート・アルバイトの募集時平均時給」を発表した。東日本エリアの平均時給は前年同月比76円増の1,161円。このうち関東4都県(東京、神奈川、埼玉、千葉)の平均時給は同83円増の1,187円だった。大分類の職種では7業種中、その他(東日本の平均時給:1,088円:前年同月比:30円減、以下同じ)のみマイナス。プラスだった職種では、専門・技術職(1,496円、162円増)、事務職(1,065円、39円増)、製造関連・ドライバー職(1,109円、53円増)などで大きく時給が伸びた。

 西日本エリアの平均時給は同189円増の1,211円。このうち関西3府県(大阪、兵庫、京都)の平均時給は同168円増の1,210円だった。大分類では東日本同様にその他(東日本の平均時給:1,059円:前年同月比:1円減、以下同じ)のみマイナス。プラスだった職種では、専門・技術職(1,659円、506円増)、販売・接客サービス職(984円、32円増)などで大きく時給が伸びた。

■マイナビは10カ月連続でプラス

 11日、マイナビが2月度の「アルバイト・パートの平均時給レポート」を発表した。全国平均時給は前年同月比27円増の1,128円となり、10カ月連続でプラスとなった。

 職種別で時給が上がったのは家電量販店が1,283円(前年同月比:241円増、以下同じ)、ルートセールスが1,393円(370円増)、営業アシスタントが1,192円(101円増)、SE・プログラマが1,501円(139円増)、その他クリエイティブ・編集が1,328円(247円増)、アンケート・調査・企画が1,474円(345円増)、その他医療・介護・保育が1,120円(105円増)、保育士が1,438円(190円増)、薬剤師・登録販売者が1,505円(380円増)、インストラクターが1,293円(272円増)、ワゴン販売・売り子が1,350円(213円増)、事務・データ入力・受付が1,263円(107円増)、搬入・搬出・会場設営が1,240円(134円増)、その他配送・引越・ドライバーが1,104円(114円増)など。

 反対に時給が下がったのは、その他教育が1,118円(131円減)、試験監督・採点・アドバイザーが1,200円(151円減)、営業が1,356円(353円減)、テクニカルサポート・保守・テスターが1,294円(252円減)、イベント企画・運営が1,327円(225円減)、その他イベント・キャンペーンが1,116円(109円減)、医療専門職が1,433円(228円減)、看護師・准看護師が1,500円(153円減)、その他飲食フードが952円(131円減)、その他警備・清掃・ビル清掃が1,044円(220円減)など。

 地域別では北海道・東北が前年同月比12円増の978円、関東が同31円増の1,212円、甲信越・北陸が同41円増の1,046円、東海が同変わらずの1,068円、関西が同10円増の1,109円、中国・四国が同17円増の982円、九州・沖縄が同42円増の1,001円となり、東海以外の地域でプラスだった。

■リクルートは前年同月比プラス続く

 15日、リクルートのジョブズリサーチセンターが2月度の「アルバイト・パート募集時平均時給調査」を発表した。3大都市圏(首都圏、東海、関西)の平均時給は前年同月比14円増の1,106円となり、引き続きプラスとなっている。

 職種別で時給が上がったのは化粧品販売が1,043円(前年同月比:48円増、以下同じ)、キャンペーンスタッフが1,296円(90円増)、ホールスタッフが1,070円(43円増)、ファストフードが1,027円(34円増)、洗い場・パントリーが1,037円(41円増)、物流作業が1,107円(28円増)、コールセンタースタッフが1,449円(113円増)、医療事務が1,094円(47円増)、財務・会計・経理系職が1,151円(79円増)、テレフォンアポインターが1,511円(202円増)、医療関係技術者が1,310円(99円増)など。

 反対に時給が下がったのは、アパレル販売が1,073円(19円減)、冠婚葬祭スタッフが1,072円(9円減)、組立工が1,110円(19円減)、製造・生産(重工業除く)が1,155円(29円減)、営業が1,286円(19円減)、美容師・理容師が1,082円(7円減)など。

 地域別では首都圏が前年同月比8円増の1,150円、東海が同12円増の1,021円、関西が同18円増の1,089円となり、3地域ともにプラスだった。フード系や小売り系で3月の卒業によるアルバイトの退職を控えて新規の採用に注力しているほか、給付金やワクチン接種の人材需要が増加しているという。

■ディップは14カ月連続でプラス

 15日、ディップが2月度の「アルバイト平均時給調査」を発表した。全国の平均時給は前年同月比29円増の1,199円となり、14カ月連続でプラスとなった。またアルバイト・パートの求人件数は約29万4,000件で、1月から9.5%増加した。

 職種別で時給が上がったのはテレアポ・テレオペが1,406円(前年同月比:89円増、以下同じ)、IT・クリエイティブ/クリエイターその他が1,463円(3122円増)、SE・PG・エンジニア・運用が1,482円(289円増)、薬剤師・販売登録者・薬局が1,436円(100円増)、調査・モニターその他が1,344円(303円増)、レジャー・娯楽施設が1,160円(100円増)、仕分け・検品・梱包が1,289円(242円増)、運送・ドライバー・配達が1,229円(142円増)、軽作業・物流その他が1,189円(125円増)、建築系が1,763円(504円増)、建設・土木その他が1,576円(469円増)、製造系が1,408円(378円増)、技能系が1,431円(222円増)、工場・製造その他が1,346円(222円増)など。

 反対に下がったのは、営業・企画営業が1,289円(101円減)、歯医者・歯科衛生士・歯科助手が1,232円(37円減)、調査業務が1,460円(21円減)、イベントその他が1,189円(216円減)、イベント関連が1,581円(212円減)、モデル・エキストラ・芸能関連が1,559円(830円減)、パチスロが1,342円(169円減)、塾講師・家庭教師が1,545円(206円減)、教師・講師・インストラクターが1,498円(245円減)などがある。

 地域別では関東が前年同月比3円増の1,219円、東海が同54円増の1,155円、関西が同23円減の1,240円、九州が同149円増の1,146円で、関西のみマイナスだった。(記事:県田勢・記事一覧を見る

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