「I think」の代わりに使いたい英語表現5選

2022年2月20日 17:46

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 前回に引き続き、今回も「I think」と言い換えられる表現を見ていこう。前回は「I believe」や「I consider」など「I+動詞」の形の表現のみだったが、今回は、会話だけでなく文章やフォーマルな場面でも使える便利な副詞句を中心に紹介したい。

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■「in my view」

 「in my view」は文字通り、「自分の見解では」といった意味のややフォーマルな表現で、会議などで意見を求められた時に便利である。たとえば、ある意見に賛成できない時には、「In my view、this is not a good idea.」と言う具合だ。

 また、「from my point of view」という表現も、「in my view」と同様にフォーマルな場面で使えるので同時に覚えておきたい。同じく「view」という言葉を使って、「It is my view that…」とthat節で自分の意見を表すやり方もある。

 なお、いずれの表現も「自分の見解では」や「私の意見は」といった意味になるので、この後に改めて「I think」を付ける必要はない。会話ではつい「In my view、I think…」などと言ってしまいたくなるし、実際、ネイティブにもこのような言い方をする人はいるが、冗長表現になることに注意しよう。

■「to me/my mind」

 上の例と同じく自分の意見を述べる時に便利なのが、「to me」や「to my mind」だ。どちらも同じ意味だが、「to my mind」がフォーマルな言い方だ。なお、「to」ではなく「in」を使った「in my mind」もほぼ同じ意味を表すが、「to my mind」の方がよりフォーマルに聞こえる。

■「if you ask me…」

 会話でよく用いられる表現がこれだ。「あなたが私に尋ねるなら」が直訳だが、「私に言わせれば」といったニュアンスで捉えるとよい。だから、相手に意見を求められた時の返答に限らず、個人的な考えを述べる時に大いに使える。

■「as far as I can tell」

 フォーマルでもインフォーマルでもない、ごくニュートラルな表現が「as far as I can tell」だ。「私の言える限り」といった意味だが、自分の思いを伝えたい時ならいつでも使える便利な表現である。

 「tell」の代わりに「see」や「know」を使って、「as far as I can see」や「as far as I know」と言うこともできる。厳密には、「言える限り」ではなく、「わかる限り」「知る限り」ということになるが、ほぼ同じようなニュアンスだから、それほどこだわらなくてよいだろう。

■「as far as I’m concerned」

 上と同じような表現に「as far as I’m concerned」というのもあるが、こちらはややフォーマルだ。また、「as far as I can tell」等と完全な同意語とも言いがたい。こちらは、話題となっていることについて、肯定的でも否定的でも自分の意見を主張する時に用いる表現である。

 それに対して、「as far as I can tell」等は、文字通り、自分の知識や認識の範囲において思いや考えを表す時に使う。つまり前者に対し、自分でもそれが正しいとは限らないと知りながら、「自分の知る限りでは」と前置きした上で何かを言う時に使う表現なのである。

 たとえば、「Where is she?」と問われ、「As far as I know, she is still there.」 と答えるような感じだ。「実際には彼女がそこにない可能性もあるが、自分はまだそこにいると思っている」といったニュアンスになる。(記事:ムロタニハヤト・記事一覧を見る

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